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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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二章 六話 予鈴前の教室で

二章 六話目です。

これからは暫くは戦闘もなく学園生活が始まります。

又、今週末は忙しくなりそうな為、投稿が乱れることになりそうです。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

「---ってわけで、デムジはもうこの街にはいないわ。今頃王都に着いている頃じゃないかしら」


デムジが学園に来ることはないと断言したフレアの口からその理由が語られた。

フレアの話によると昨日アランを家に送り届けた後、そのまま騎士団詰所へと向かいデムジの犯した罪を話していたようだ。

それを聞いた騎士団は直ぐに動き出し、魔道具を使った証拠入手や学園への聞き取り、デムジの捕縛・移送までを朝までに全て終わらせていたらしい。普段であれば罪人移送には二日ほどかかるのが一般的だが、フレアの話を聞いたクライブが自ら率先して動いてくれたらしく、異様なスピードでの移送となった。


「あっ、それとクライブ団長さんからアランへ伝言。¨以前は騎士団として動くのが遅くなってしまったから、今回は迅速に対処させてもらう。どうか安心してくれ¨だそうよ」


「そうか・・・」


「騎士団のことを信用していない訳じゃないけど、一応早朝にデムジが移送されていくのをこの目でしっかり確認してきたから安心していいと思うわ。そのせいで今日は少し寝不足だけどね・・・」


そういってフレアは口を片手で隠して大きな欠伸をする、いつもより登校してくる時間が遅れたのはその為らしい。

そんなフレアにアランは改めて感謝を伝えると、「デート一回でいいわ♪」と笑顔で返してきた。


「しかしデムジ奴・・・まさかアランを奴隷扱いしていたなんてな、しかもそのことを隠す為に学園の『決闘』システムまで利用していたとは・・・」


フォルスが苦しそうな顔をして話す。


「素行はかなり悪かったが、デムジは間違いなく学園トップクラスの実力の持ち主だった。俺が言うのもあれかもしれないが、なんかやるせない気分になるよ」


「全くもってその通りよ。心から反省しなさいよ、フォルス」


「分かっているさ。アランに言われた通り、これからは行動で示していく・・・何カ月、何年経とうとも、アランから許しを得られるまでな」


デムジと共に色々とやらかしてきたフォルスには、デムジの末路について思うところがあるのだろう。

申し訳なさそうに話すフォルスを見てアランは思う、デムジは最後まで自身の行いを恥じることはなかった。しかしフォルスやクラスメイト達は逆に自らの行いを恥じ、謝罪という行動を起こすことができた。勿論その謝罪だけで今までのことを許すことはアランにはできないが、それでもフォルスに対する怒りや憎しみといった感情は少しは収まった。


そんな感じでフレアやフォルス、クラスメイト達と会話をしていると、予鈴が鳴りアランのクラス担任のリーフレット先生が教室に入ってくる。


「は~い皆さんおはよう~。そろそろ席に着いてね~」






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