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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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二章 四話 罪人輸送1

二章 四話目です。

今話は長くなりそうだったので少し中途半端な所までで止めさせて頂きます。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

「どういうことだ?フレア」


フレアの言った言葉に疑問を抱きアランがフレアに問う。


「あのデムジだ・・・体を引きずってでもアランに復讐しに学園に来るのは明確だぞ?何の確信があって、アイツが来ないと言い切れるんだ?」


アランに続いてフォルスもフレアに問う、二人から説明を求められたフレアはその理由を話始めた。


「だってデムジは今頃ーーー」



「チクショウ!!ここから出しやがれ!!ぶっ殺すぞコラァ!!」


王都へと向かう騎士団所有の馬車の中でデムジは暴れていた、怒りで真っ赤に染まった顔はアランとの『決闘』で負った怪我により所々腫れており、痛々しいままだ。

しかし体力は既にかなり回復しているらしく、大声で叫びながら自身が入れられている鉄格子の柵を殴ったり蹴ったりしていた。


「静かにしなさい、罪人デムジ・・・そんなことをしても無駄です。その牢はビクともしません」


一人の罪人が入れられている牢の前でシルヴィアは冷たい声を出す、感情を押し殺したその声は、普段の彼女からは考えられない程殺気に満ちていた。


「その牢は特別製でしてね。中にいる罪人に一切の魔法の使用を許さず、さらに鉱石武具の使用も出来ないようになっています。」


「俺は罪なんて犯しちゃいねぇ!!さっさとここから出しやがれ!!」


デムジはシルヴィアの言葉に反論し更に激しく暴れ始める、そんなデムジに対しシルヴィアは表情を変化させずに問う。


「ほう・・・ならば、貴様は他者を・・・アラン・ホーク君を奴隷扱いしたことは罪ではないというのか?」


シルヴィアの口調が少し変化する、自身の知っている人物が奴隷扱いを受けていたことにシルヴィアは内心激怒していた。それでも騎士としてその感情を押し殺し、罪人であるデムジの輸送任務をしていた。

だが、デムジのあまりの態度の悪さに抑えていた感情が漏れ始める。そんなシルヴィアの変化にデムジは気付くことなく暴言を吐き続ける。


「うるせぇ!!そんなの俺の知ったことじゃねぇんだよ!!大体なぁ、アイツが全部悪いんだ!!アイツがこの俺に逆らうからいけねぇんだよ!!それによぉ、俺がアイツを奴隷扱いしたっていう決定的な証拠はあるのかよ!!」


そう言って自信満々そうにデムジは笑う、そんなデムジにシルヴィアは懐から大きい透明な球体を取り出して見せる。

そしてその球体にシルヴィアは自分の魔力を注ぎ込む、魔力を得た球体は徐々に形を変え長方形のガラス板ような形になると、そこにある映像が浮かんできた。


「なッ!!そ、それは!!」


それを見てデムジは明らかに動揺し始める、そんなデムジをよそにシルヴィアは映像を流し続ける。

それは二週間前、デムジがアランに『決闘』を申し込むほんの少し前の映像だった。

その映像を見ていくと、デムジがアランに向け放った禁句がしっかりと残っていた。


¨零鉄みたいな無能は俺様にこき使われる()()でありゃあいいんだ¨











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