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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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一章 六十二話 発言の理由

六十二話目です。

今話に出てくる四大国とはファーネリア、スピタリア、ライフィール、そしてもう一か国・・・は今は内緒です。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

父の発言にソフィアはポカンと口を開け動きを止める、ファーネリア王国に他国の王がいきなり来訪するなど出来るはずがない。

王である以上他国に訪れるにはそれぞれの国で半年以上前から予定を調整し、両国の了承を得た上ででなければ大きな問題となる。ソフィアがライフィールを後にしてからまだ一週間も経ってはいない、ライフィールにいた時にそんな話は全く聞かなかった事から急に父が言い出したことなのは明確だった。

咄嗟の思いつきで他国へ向かうなど侵略行為と捉えられかねない愚策だ。


「自分が何をおっしゃっているのか分かっているのですか?!そんなことをしたらファーネリア王国とどんな確執ができるか・・・最悪の場合、国交断絶だけでは済まない。戦争になるかもしれませんよ?!」


自身も王女という肩書きを持っているからこそ、それが充分に分かっているソフィアは父の発言に声を荒げて反対する。

そのソフィアに父エリックは落ち着いた声でゆっくりと理由を話し出す。


「確かに、急に私が・・・ライフィールの国王がファーネリアへと赴くのは愚策も愚策、ありえん行動だ。しかし、今回だけは例外なのだよ。何せ私にファーネリア向かわせるような行動をさせたのは、バーディ殿なのだからな」


「なっ、なんですって?!」


ソフィアは信じられないほど大きな声を出して驚く。

バーディ・・・この国の、ファーネリア王国の国王が他国の王を急に呼びつける・・・大陸中に賢王として知られている王がそんな行動を取るとは信じられない。


「それだけではない、バーディ殿は急な呼びつけに際し最大限の謝礼として、私はもちろん従者の遠征費、滞在費、食糧費・・・この件で掛かる経費の全てをファーネリアで用意すると言ってきたのだ」


「・・・まさか、そんな・・・」


「ソフィアよ、驚くのはまだ早い。ここまでして私をファーネリアへと赴かせる理由はその驚きを更に凌駕するものだったのだ」


そこでエリックは一旦言葉を切る。

ソフィアはその間に賢王バーディの目論見を自身の頭で考えてみる、しかし、これだ!といえるものは浮かんではこなかった。

そんな娘の姿を見てエリックは話を再開する。


「彼の・・・バーディ殿の目的は・・・王の集い(アトラミス)の開催だ」


父の言葉にソフィアは何も言い返せなくなってしまった、そして納得する。父がファーネリア王国へ向かう事を決意した訳も。


「まさか・・・そんな・・・そっ、それではまさか他の王達もこの国に?」


「ああ、恐らくな・・・今お前がいるファーネリア王国に、アイフォウル大陸の四大国の王達が約千年の時を経て、一ヶ所へ集まることになる」

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