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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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一章 四十八話  今よりも強くなる為に

四十八話目です。

デムジ、再登場から二話目で再び退場です。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

フレアの攻撃を上手く躱しながらデムジが街へと走っていった。その様子をその場から動かずに見つめていたアランにフレアが近寄ってくる。


「アラン大丈夫だった!?デムジの奴に何か酷いことされてない!?」


「大丈夫だよ、デムジとここで会って直ぐのタイミングでフレアが来たからね。攻撃されそうにはなったけど怪我はしてないよ」


「・・・そう、良かったわ」


アランがそう答えるとフレアは胸を撫で下ろして笑顔をみせる、その笑顔を見てアランは心中でフレアに感謝する。自分はどれだけこの笑顔に救われてきたのだろう?昨日までは強くなることを優先で考えていて周囲のことは何処か後回しにしていた、でも今日クライブと戦って他者の力を借りることの必要さと重要さをアランは身をもって知った。昔のアランは自身を馬鹿にし蔑む奴らのことを何とかしようと考えるだけで精一杯で、周りに目を向ける余裕がなく自分の味方は殆どいないのだと思い込んでいた。


でも本当は違った、アランを認めて手を指し伸ばしてくれる人たちは何人もいた。その中で一番アランを認めてくれていたのがフレアだ、どんなにアランが馬鹿にされてもそれを否定し、ずっとアランの味方でいてくれた。もし彼女がいてくれなければ、とっくの昔にアランは体も心も壊れてしまっていただろう。


「さてと・・・デムジのせいで少し特訓の時間が減っちゃったけど今日はどうする?いつもどうりに魔法攻撃をすればいい?」


「いや・・・今日は戦うのは止めておこうと思っているんだ。その代わりにフレアには少し聞きたいことがある」


「・・・私に?」


そう、アランは今日の特訓では戦うつもりはなかった。早朝、クライブに出会う前まではいつもと同じくフレアには自分と戦って貰おうと考えはしていた。でも今日クライブと戦ってその考えは変わった。

今までは自分自身で決めた特訓内容をフレアに協力して貰いやってきた。でもそれだけでは限界があるのは常々思っていたし、今日のクライブとの戦いで他者の力は自分が成長する為にも必要な力なのだと実感した。


「フレアから見て、俺がこの先強くなる為にはどんなことが必要だと思う?今までは俺が自分で考えた特訓に付き合って貰っていたけど、やっぱりそれだけじゃ限界があると思うんだ・・・だからフレアから見て今の俺はどんな特訓をすれば強くなれるか、成長していけるか、それを聞きたいんだ」


「う~ん、そうねぇ~・・・少し時間頂戴、考えを纏めるから」


数分待つとフレアは自分考えをゆっくりと話してくれた、今のアランが出来ていない事、戦い方で変えた方が良いと思ったことなどを一つずつ話してくれた。その話を聞いた上でどんな特訓をすればいいのか、どうすればこの先アランは強くなっていけるかを二人で話し合う。

思い返せばフレアとこんな風に特訓内容について意見を交わすことは今までなかった。それがどこか新鮮で楽しく、アランとフレアは夕方まで二人で話し合った。





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