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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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一章 三十八話 退院

三十八話目です。

現在新ヒロインを登場させたいと画策しています。今のところ二章突入まで登場はさせないつもりですが、もしかしたら一章の間に登場するかもしれないので、気長にお待ちください。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

アランが自身の話を証明するための戦いは終結したが、そのあとアラン、フレア、シュバルツ兄妹の四人は揃って病院側から物凄い勢いで怒られた。一応中庭の使用許可は取ってはいたが、病院側もまさか戦闘に使うとは思ってはいなかったらしい。だが中庭とはいえ病院の敷地の中で戦うなんて非常識なことをしたアラン達が反論したところで納得してもらえるわけはなく、結局その日の夜まで病院からの説教は続き、翌日、アランは無事退院することができた。ちなみにクライブはまだ入院中だ、とは言ってもほぼほぼ完治しているのであと二日もすれば退院できるらしい。

戦いのあとクライブはアランの話を全面的に信じる宣言し、シルヴィアと共に事後処理をしていくそうだ。しかし、まだ未だにわかっていないこともある。シレミの森にいたスピタリア王国の騎士団のことだ。彼らがあの時何故あの森にいて魔熊にやられたのかは全くわかっていない、そのあたりが今回の件で未だに大きな謎だった。


とはいえ、これで魔熊の件に関しては一応ひと段落したといっていいだろう。家に帰ることができたアランは大事を取って体を休め・・・・・ることはできなかった。いや、しなかったというべきだろう。

アランが病室で目を覚ましたのは魔熊と戦ってから7日後、一週間も経過してしまっていたのだ。

デムジとの『決闘』まで残り六日、魔熊との戦いで『零鉄』の本来の力には気づくことができたが、まだ完璧に制御ができていない。一週間もベットの上にいたせいで体も少し硬くなってしまっているし、ゆっくりと休む時間はなかった。

早朝に退院してから一度家に戻ったアランはすぐに街の外に出て特訓を始める、隣にはフレアの姿もあった。フレアには病院からの説教を受けたあと、アランは誠心誠意深々と頭を下げ謝罪をした。正直謝っても許してもらえるとは思っていなかったアランだが、フレアは快く謝罪を受け入れ()()()()でアランを許してくれた。


「くっ!・・・」


「左に集中しすぎよ!!攻撃は前後左右、どこから飛んできてもおかしくないんだから!!」


「ああ、わかってるさ!!」


「ならしっかりやりなさい!!デムジは容赦なく攻撃してくるわよ!!この程度の攻撃で動きを鈍らせてどうするの!!」


今二人は模擬戦闘をしていた。フレアはアランが魔熊と戦う前に比べて容赦なく攻撃と檄をアランに浴びせる。フレアは今回の件で自身の考え方を改めた、アランを心配して怪我をしないように細心の注意を払い、特訓に付き合ってもアランがそれを望まないこと、それがアランにとって重荷になりえることをこの一週間思い知らされた。


(もうあんな思いはしたくない!・・・私は変わって見せる!アランより先を歩いて彼を守るのではなく、アランと共に歩いて苦難も一緒に乗り越えていけるように!)


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