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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
27/80

一章 二十七話 私のせいで・・・

二十七話目です。

フレアsideは今話で一旦終了となりますが、別キャラ視点もこれから増やしていきたいと思ってはいるので、まぁ期待せずにお待ちください。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

フレアside


「貴方がフレアさん・・・捜索願を出された方でしたか・・・この度は本当に申し訳ございません!」


「・・・え?」


私に騎士団の女性が頭を深々と下げて謝罪をしてきた・・・でも一体どうして?

アランは救助されて病院に運ばれたはず、つまり捜索と救助は成功したってことよね?

でも、それなら私に謝るのは少しおかしいわ・・・。


「・・・なぜ貴方が私にそこまで謝るんですか?」


女性にその理由を確認すると、頭を下げたままゆっくりと話し出す。


「・・・私達騎士団は、貴方がアラン君の捜索願を我々に出してから・・・三時間近くもの間、捜索をしないで詰所にいました」


「えぇっ!!」


私は驚きを隠せなかった。

騎士団は街や国を防衛するのはもちろん、それと同じレベルで市民の安全を守る義務がある。

捜索願や救援願を出された場合は迅速に対応し、捜索や救助に向かわなければならない。その騎士団が三時間も捜索に出ずにいたなんて信じられないわ・・・。


「それから急いで捜索に向かい彼を発見したのは団長なのですが、その団長も私と合流後すぐに意識を失ってしまっていて詳しいことは分かっていません」


騎士団の団長自らアランの捜索を?いろいろと聞きたい事はあるけど、今はアランの事の方が優先ね・・・


「・・・お話は分かりました。でも今はアランの事を教えてください!彼は今どういう状態なんですか!」


「・・・・・」


アランの事を聞くと女性は途端に口を閉ざしゆっくり顔を上げる。


「彼を見つけて病院まで運んだのは騎士団なんでしょう?ならアランの大まかな容体くらい知っているはず・・・教えてください。」


ほんとは声を荒げて問い質したいところだけど、それを堪えて女性に聞く。


「・・・私がアラン君を病院まで運ぶとき、馬で並走していた騎士団所属の医師によれば、かなり危険な状態とのことです」


「っ!!・・・そんな・・・」


「肋骨がいくつか折れて一本が肺を貫通、内臓が破裂している箇所もあるそうです。」


「あぁっ・・・」


足が震えてくる中、女性が扉に顔を向け話を続ける。


「今は集中治療室で治療を受けていますが・・・助かる確率は・・・三割だそうです」


「アラン・・・そんな・・・」


「ッ!!・・・フレアちゃん!!」


足に力が入らくなって膝から崩れ落ちてしまう、そんな私をカスミさんが慌てて支えてくれた。


(私のせいだ・・・私がちゃんとアランの気持ちをを考えて行動しなかったから・・・)


「フレアちゃん!!しっかりして!!」


私の頭の中は真っ白になった、心配するカスミさんの声が聞こえてくる。

その声を茫然と聞きながら私は意識を手放すしかなかった。


フレアside END










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