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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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一章 二十六話 早朝

二十六話目です。

久しぶりにフレア登場です。新キャラも登場します!

それでは今話もよろしくお願いいたします。

フレアside


「はぁ・・・はぁ・・・」


夜明け時。まだ多くの人が眠りに着いている時間帯、私は街の中を息を切らして走っていた。

目的地は病院、捜索願を出した騎士団からアランが病院に運び込まれたと連絡を受けたためだ。

連絡をもらった際に、アランの容体を確認したが、騎士団は急いで病院まで行けの一点張りだったので心配で仕方ない。

現状分かっているのはアランが何かしらの怪我を負っているということだけ・・・。


(アラン・・・お願い無事でいて!!)


病気に到着すると勢いそのままに受付へと向かう。受付の人が驚いた顔をしていたけど、今はそんなことはどうでもいい。


「すいません!先程・・・ここに運ばれた・・・アラン・ホーク君はいま何処ですか?」


息も切れ切れに受付の人に確認すると、その人は少しお待ちくださいと言って席を離れた。

暫くして戻ってきた受付の人はついてきてくださいと話して私を先導し歩き出す。



連れてこられた場所には大きな扉があった。扉の上には赤いランプが灯っており、扉の横に備え付けられた椅子には三人の男女が座って俯いていた。

その三人の内、二人は私のよく知る人物・・・アランの両親だ。


「おじさま!おばさま!・・・アランは?」


「・・・ああ、フレアちゃんか・・・アランを心配して来てくれたのかい?」


「久しぶりねぇ・・・前に会ったのは一か月くらい前だったかしら?」


私のよく知る人物、夫のケイン・ホークさんと妻のカスミ・ホークさんの二人はアランの両親であり、ホーク孤児院の経営をしている方々で私も幼い頃からお世話になっている。

顔を上げた二人の表情は笑顔だったが、それが作り笑いであるのは私には丸わかりだった。

悲しさを秘めた笑顔を見て、私の脳裏に最悪の可能性がチラつく。

二人にアランの容体を聞きたいところだけど、二人の手足が小刻みに震えているのを見て、私は何も言えなくなってしまった。


「「「・・・・・」」」


三人の間に沈黙が続く、嫌な沈黙ね・・・。


「失礼ですがホーク夫妻・・・そちらの方は?」


沈黙の中、一人の女性が声を掛けてきた。私がここに来た時、二人と一緒にいた人物だ。

服装を見る限り騎士団の関係者のようだけど・・・。


「彼女はフレア・アーネスト、アランと昔から仲が良い友達です」


友達・・・その言葉に少し悲しくなったけど、今はそれでいい。いつかきっと友達以上になってみせるんだから!

声を掛けてきた女性はケインさんの話を聞くと一瞬驚いた顔をして、私に頭を下げてきた。土下座しそうな勢いだ。


「貴方がフレアさん・・・捜索願を出された方でしたか・・・この度は本当に申し訳ございません!」


「・・・え?」


(な・・・なんでこの人が私に謝るの?ま・・・まさか、やっぱりアランは今危険な状態なの!)


頭を下げ続けている女性を見つめたまま私は彼女の次の言葉を待った。


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