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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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一章 二十三話 蒼炎と道

二十三話目です。

大変お待たせしました。出張から無事に帰って来られたので、投稿を再開します。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

「アラン・ホーク君!いるのか!いたら返事をしてくれ!」


返答はない、木々がパチパチと燃える音だけが虚しく辺りに響く。クライブの声を聞いているのは燃える木々と黒焦げの死体だけだ。

もしかしたらこの無数の死体の中に、助けに来たアランの遺体も混ざっているかもしれないという状況の中、クライブはそれを否定するかのように叫び続ける。


「私はファーネリア王国騎士団団長、クライブ・シュバルツだ!アラン君、君の救助に来た!頼むから返事をしてくれ!」


どれだけ叫んでもアランの返答はない。


(・・・諦めてたまるか!今私がここで諦めて捜索を止めたら、生存して助けを求めているかもしれないアラン君を助けられる人はいなくなる。少なくとも彼の死体をこの目で確認までは諦めるわけにはいかないんだ!)


「何処だアラン君!何処にいるんだ!」


クライブは声を出しながら再び捜索を開始する。泡沫冷装(バブルオーラ)の使用による疲労が既に限界に近い中、重い体に檄をいれ歩き出そうとすると、突如クライブの目の前を右から左に向けて蒼い炎が横切った。


「なっ!!」


何とか蒼炎を躱すことはできたが、あまりにも突然のことでクライブはバランスを崩してその場で尻餅をついてしまった。

尻餅をついた状態のまま、クライブは目の前を横切る蒼炎をみる。


(なんだこれは・・・蒼い炎?こんなの見たことも聞いたこともないぞ!)


クライブは立ち上がると、炎を観察し始める。


(炎が通った場所にある全てのものが灰になっている・・・それに範囲もかなり広いな)


観察を続けていると、蒼炎は次第に収まってきた。

クライブは燃え残った蒼炎を見つけると、手で蒼炎に触れようと試みる。


「あっつ!!!」


物凄い熱さだ。まあ炎なのだから熱いのは当然だが、この炎はやはりおかしい。


(泡沫冷装(バブルオーラ)を使用中の私が熱さを感じた?)


蒼炎に触れた手を確認すると、炎に触れたであろう部分だけ、泡沫冷装(バブルオーラ)が消滅していた。


(この蒼い炎は触れた魔法を無力化でもするとでもいうのか?そんなことありえないぞ?)


クライブがそんなこと考えていると、燃え残った蒼炎は完全に消え去った。

蒼炎のことは気になるが、今はアランの捜索が最優先だ。だが手掛かりは未だに見つかってはいない。

そんなクライブの前には蒼炎が作り出した大きな道がある。


「とりあえず蒼炎の発生源を目指して進むか・・・」


蒼炎の発生源であろう場所に向け、クライブは走り出した。







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