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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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一章 二十二話 地獄絵図

二十二話目です。

今話はちょっと中途半端な終わりかたですが許してください・・・思っていた以上に長くなってしまったので。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

それと、土曜日より急に出張で都内まで行かなければならなくなり、3、4日投稿が出来なくなります。

楽しみにして頂いている皆様は申し訳ありませんが、数日お待ちください。お願いいたします。


クライブは暗い森を馬を走らせ奥へ奥へと向かっていた。道中何体か魔物に遭遇したが、手にする長槍で一撃で仕留めながら進む。

しばらくすると、森が開けた場所に出たが、そこから森の様子は一変していた。開けた森のさらに奥に見える森一面が燃えている、これ以上は馬では進めそうにない。

クライブは馬から降りると魔法を使い始めた。


泡沫冷装(バブルオーラ)


クライブは周囲に大人一人程の泡を作り出し、それを自身に纏った。

泡は薄い膜のようにクライブの全身を覆い、外の熱をシャットアウトする。『サファイア』の刻印石を持つクライブの炎に対する防衛手段の一つだ。泡沫冷装(バブルオーラ)を纏っていれば燃え盛る森に入っても問題なく動ける。


「では・・・行くとするか」


そう言うと、クライブは燃え盛る森へと入っていった。





燃え盛る森に入って約一時間、クライブは少年の捜索を続けていた。


「ハァ・・・ハァ・・・」


(・・・かなり森奥まできたな。泡沫冷装(バブルオーラ)を使っていなければ今頃私は黒焦げになってしまっている、森に入る前に使っておいて正解だった)


そう思考するクライブだが、その額には玉汗ができている。泡沫冷装(バブルオーラ)を使っているので熱は全く感じないが、魔力のほうが限界に近かった。

泡沫冷装(バブルオーラ)を使っている間は常に魔力を消費し続ける為、魔力の使い過ぎによる疲労がクライブを苦しめているのだ。


(しかしこの森はどこかおかしい・・・かなり奥まで来ているが魔物が見当たらない。入口近くにはそれなりにいたというのに・・・)


クライブは一度立ち止まり周囲を確認する。


(この炎で魔物が逃げだした可能性もあるが、それなら森奥から逃げ出てくる魔物と俺は必ず遭遇するはず、一体どうなっているんだ?)


「・・・ん?」


辺りを見渡しているとクライブはかなり前方に何か光る物体を見つけた。近づいて確認すると、鎧の一部のようだ。クライブはそれを拾い上げ、改めて周囲を見渡すと絶句した。

辺り一面は死体の山だった。全ての死体は炎で焼かれ黒焦げだが、人の腕や足だとなんとか識別できる。


「なんだ・・・この地獄絵図は・・・」


そんな言葉がクライブの口から漏れる。バラバラの死体が炎に焼かれている惨状は地獄そのものと言ってもいいだろう。もしこの場所に少年がいたとしたら、彼はもう助けられないかもしれない。

でもクライブはそれを認めるわけにはいかなかった。自身が詰所を留守にしていた間にあったくだらない議論で救助に向かうのが遅れ、挙句の果てに助けられなかったなんて事になれば、団長として、騎士として、そして一人の人間としてクライブは己が許せない。


「アラン・ホーク君!いるのか!いたら返事をしてくれ!」


少年が死んだかもしれないという妄想を頭から追い出して少年の名前を呼んだ。








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