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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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一章 二十一話 森前にて

二十一話目です。

団長の妹、シルヴィアもこの回で(名前)が初登場です。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

街から少年を救助に向かって二時間あまり、シュバルツ兄妹は休む事無く馬を走らせてシレミの森前までやってきていた。

二人の後を追う後続の騎士たちは全く視認できない、かなりのスピードでここまでやってきたのだ仕方ないことだろう。


「団長・・・これからどうしますか?」


クライブの後ろから同じ銀髪の少女が声をかける。少女は長い髪を結んでポニーテールにしており、小柄な体に見合わない巨乳が大きく揺れている。


シルヴィア・シュバルツ、団長クライブの妹で彼の秘書兼第一師団隊長を務める猛者だ。


「ここからは私一人で森に入り少年を捜索する。お前はここで後続の到着を待ち、他の騎士と合流後、彼らを指揮して捜索を開始しろ」


「そ・・・それは了承しかねます!いくら団長とはいえ危険すぎます、森に入るなら私も共に行きます!」


「ダメだ!!森に入れば今以上に周囲は暗くなる。二人で森に入って万が一共倒れになったら、後続の騎士を誰が動かすのだ!!」


「なら私が森に入ります!団長は森の外で指揮をしてください!そのほうが・・・」


「シルヴィア・シュバルツ第一師団隊長!!!」


団長クライブの声がシルヴィアの声を掻き消した、彼女の小柄な体がビクリと震える。


「これは団長命令だ!反論は許さん!」


「で・・・ですが!!」


「反論は許さんと言ったのが聞こえなかったのか?」


「・・・わかり・・・ました・・・」


クライブは渋々了承したシルヴィアを確認すると、彼女に近づき頭を撫でる。


「心配するな、()()の意味はお前もよく理解しているだろう?」


頭を撫でる手を止めてクライブが森の中に入ろうとすると、森の奥から轟音が響き渡った。


「「!!!!!」」


轟音を聞いた二人は森を見て言葉を失う、森奥に太い火柱が立っていた。

凄まじい炎だ、森の外にいる二人にまでその熱が伝わってくるようだ。


「シルヴィア!私は森奥に向かう!後を頼むぞ!」


「に・・・兄様ぁ!!」


未だに茫然と森から立ち上る火柱を見ているシルヴィアに声をかけ、クライブは森へと入っていった。

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