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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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一章 十八話 力の目覚め

十八話目です。

VS魔熊戦もあと少しで終了となります。もう少々お付き合いください。

それでは今話もよろしくお願いいたします。

「こ……これはっ!!」


今まで黒一色だった刀が赤白くなっている。

色だけじゃない。刀身も少し長くなり、峰部分からは揺らめく蒼炎がなびいている。だが不思議と熱さは全く感じない、見ていてどこか安心する炎だ。

刃先から柄まで赤白くなった刀だが、手にしている左手がなんの異常もないとこから、炎弾を受けて赤熱化しているわけではなさそうだ。


だが最も変化が大きいのは刃先だ。刃先全体が赤い結晶体に覆われてているのだ。その赤い結晶体は『ルビー』とよく似ているが、フレアやデムジの武器の物よりも赤色が濃く、輝きも明るいようだ。


(よかった・・・)


再びアランの頭に声が響く。


(これでやっと一緒に戦える)


「・・・一緒に?一体何を言って・・・っ!!」


頭に響く声にアランが疑問を問いかけるが、返事はない。

声の主が何を言っているのかをすぐに確認したいが、声だけに意識を割くわけにはいかない。正面にいる魔熊が再度魔法を使い始めたからだ。

トドメをさす為に放った炎弾を防がれて魔熊は苛立っているのだろう、赤黒い毛で覆われた顔を真っ赤に怒りで染めて、さらに巨大な炎弾を複数放ってきた。今度は複数の炎弾を操作し、アランの四方八方から攻撃してくる。

今のアランはダメージで動けない。飛び交う炎弾は全て外れることなくアランに命中した。


ドドドドドドド!!!!!


銃を乱射したような音と共に炎弾がアランに命中し、アランを中心に巨大な火柱を形成する。それを見て魔熊が勝利を確信したというかのように火柱を眺めながら笑うように吠えた。

しかしそれは長くは続かなかった、火柱の中から歩いてくるアラン(化物)を見て魔熊は目を見張る。


炎弾の直撃を受け火柱に焼かれながらもアランは生きていた、服は炎でほぼ灰になって無くなっていたが、その体はには火傷などの炎よって受けた傷は見当たらない、火柱のなかでアランは平然と立っている。


(今のあなたならその武器の使い方・・・わかるでしょ?)


「ああ、刀を通して伝わってくる・・・今のこいつの使い方が・・・」


(なら・・・もう大丈夫・・・よね・・・)


聞こえていた声が小さくなっていく。


(頑張って・・・私はずっと・・・見守って・・・い・・・る・・・)


声が完全に途切れた。


アランは声が聞こえなくなると魔熊を見据える、魔熊は目を見開いて固まっていた。魔熊を見据えたままゆっくりとアランは近づいていく。


「変な気分だ・・・お前と相対した時は恐怖心しかなかったが、今はもうそれはない。動けないはずの体もどうにか動くしな・・・」


「・・・グルㇽㇽㇽㇽア!!!」


アランの声を聞くと魔熊は再び炎弾を放ってきた。アランはその炎弾を避けずに受ける、しかしアランにはダメージはない。そのまま近づいてくるアランを見て魔熊が後ずさる。


「今までは一方的な戦いだったけど、ここからはそうはいかないぜ・・・」


アランがそう言うと手に持つ刀が炎を纏った。









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