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最弱零鉄の使い手  作者: 綾地才人
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一章 十三話 後悔と○○

十三話目です。

今回は長めです。

うまく文章がまとまらず長くなってしまいました。(まとまったとはいっていない)

それではよろしくお願いいたします。

フレアと別れたあとアランは森を走り続けていた。

空はもう暗くなり、周囲はほぼ闇に包まれてしまっている。


しかしアランはそんなことに意識を伸ばしている余裕はなく、気遣ってくれていたフレアに酷いことを言ってしまったと後悔の念に包まれていた。


(最低だ俺は・・・今まで気遣ってくれていたフレアになんてことを・・・)


孤児院で生活をしていた頃から『零鉄』のアランは馬鹿にされていたが、それを止めて助けてくれていたのはフレアだった。

ある日突然孤児院にやってきた彼女は最初こそ荒れてはいたが、すぐにアランを含めた孤児院の子供たちの中心的な存在となり、孤児院で働く職員とも良好な関係を築いていった。

しかも他の孤児たちが魔法をまだ使えない中で彼女は孤児院にきた時から炎魔法が使えていた。

根が素直で誰とでも仲良くなり、魔法も使えたフレアを尊敬と憧れをもって見ていたことをアランは覚えている。


でも今はすこし違う。

いつからだろう・・・フレアに対して嫉妬を感じるようになったのは。

アランはフレアみたいに強くなりたくて自分なりに特訓したり、勉強だって頑張ってきた。でもどんなに頑張ってもなかなか成果が出なかった。

やっと特訓の成果が出てきても、フレアはアランが苦労してできるようになったことをいとも簡単にやってのけてきた。

幼かった頃はただ純粋にフレアは凄いなぁと思っていたが時が経過するにつれ次第に焦りを感じるようになり、アランを馬鹿にする人たちも増えていった。そんな中でもフレアはアランをいつも気遣ってくれていた。


落ちこぼれのアランと何でも卒なくこなすフレア、正反対の二人がいつも一緒にいたのは周囲から見たら少し異質に見えていたんだろう。それはアラン自身も本当は分かっていたが、何故か言い出せなかった。


しかし成長するにつれ、言い出せなかった理由が分かってきた。

自分が馬鹿にされている時、フレアがいつも助けてくれるのがとても楽だったのだ。

本来自分自身で解決しなければならないことをフレア任せにして逃げていたのだ。

彼女が毎日努力を続けていることを最も身近で見ておいて、「フレアは強いから」と「天才だから」と当たり障りのない理由をつけて・・・。


(なにが『強くなってみせる』だよ!いつも肝心なことをフレア任せにして逃げているだけの奴が強くなれるわけないっていうのに!)


走り続けているアランの顔は酷いもので、涙でぐしゃぐしゃになっていた。


「うわぁ!」


そんな顔をぬぐわずにただがむしゃらに走り続けていたアランは何かに躓き転んだ。ほぼ真っ暗な森を走っていたのだ気付かないのも無理はない。

アランは立ち上がり咄嗟に躓いたものを確認する。最初は暗くて見えなかったが、暗い森に月の光が差し込みソレを映し出した。


「!!!!!」


躓いたものをみてアランは絶句した。


それは血を滴らせた人間の生首だった。









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