《プロローグ前編》
地球がある世界とは別の世界にある、惑星クラレスにはこんな伝承がある。
人々に危機が迫りし時、
双竜翼をはためかせて舞い降り、
人々を危機から救いゆく。
…………………………
俺は今走っている、妹のもとへ。何故走っているのかと言えば妹の美花に会いたからだ。そう俺は学校からの、下校途中だ。俺は16歳であり、妹は一つ歳下だ、そして妹はとても可愛い。走っているが故に、風景が流れるように視界に映る、見知った街の風景に心が落ち着く。もうすぐ家に着く。
十分後、家に着いた。二人暮らしにしては大きな家へと。そう気ずいたと思うが俺は妹と二人暮らしだ。両親はゆくえいしれず、親戚の居場所すら知らず両親の残した家と財産で暮らしている。
玄関から靴を脱いで家へと入りリビングへと歩いて行くと「おかえり」と言う声が聞こえてきた。その声に「ただいま」と返しながらリビング入ると眼に映るのは、可愛いい妹の姿だ。
「美花さあ抱きつくんだ」
「はー、何やってるの」
「照れているんだろう可愛いな」
「お兄ちゃんはもう。はー、早くご飯を食べよう覚めちゃうよ。」
そう言いながら美花は、ご飯を食べるよう俺を諭してきた。俺は席に着き美花と一緒に「いただけます」と言い、夕ご飯を食べた。その後は代わり番こにお風呂に入り各自の部屋で寝た。
これが俺の日常である、いつ壊れるかわからぬ日常だ。