エデンを逆さま
友達のプレイヤーとは昔やっていたゲームからの付き合いで、SNSでこのゲームをやることをつぶやいたら「奇遇ですね。自分もそれやろうと思ってたんですよ」と来たので、どうせだったら一緒にやりましょうとなったのだ。
神殿から出て右沿いの道に進む。
言い忘れていたがこの街は2重、3重の円形で、ログインしたときの噴水を中心に四方八方に道が分かれていて上から見るとまるで切らなくてもいいところを切ったケーキのようだ。
食えたもんじゃない。
まあ殆ど迷わないようにとの設計なんだと思うが、どうなんだろうか?
気にせずに道を進む。
ところで待ち合わせをしているのになぜ右に進んだのか疑問に思っただろうか。
オープン仕立てのゲームマップに土地勘も糞も無い。
理由は簡単だ、武器屋を集合場所にしているからだ。
スタート地点を集合場所にしても良かったのだが、サービス開始したゲームといってもそれなりの人数は予想できたので探すのに苦労しそうだったからだ。
だったら武器屋も同じだと思った方も多いだろう。
こちらの理由としてはどうせ武器は買う事になるからだ。
ということで最初の質問を返そう。
なぜ右に?だったかな。
答えはそっちに武器屋があるからだ。
マップを見てみると左上は商業エリアになっている。
左下が居住エリア、主に家を買えるらしい。右上が闘技場や教会があり、右下は空きエリアとなっている。
空きエリアというのはプレイヤーが土地などを買って好きなことをできる仕組みらしい。
この説明で一つの疑問が出てくる。
神殿どこ?
街は円形で中心に噴水広場。
四分割されたエリア。
実は各上エリアの3分の1が神殿にあてがわれている。
神殿にはエリア判定がないのだ。
実質的には5分割のエリアで神殿が左上エリアと右上エリアを侵略している図が見えてくる。
言い忘れていたが街には名前がある。
最果ての街ネーデである。
そうこうしていると目的の武器屋にたどり着く。
お互いゲーム開始時までキャラメイキングは秘密にしているのでわからない。
唯一特定できるのは名前である。
名前だけはあらかじめ決めていたと言ったと思うので理由はそれだ。