エピローグ
ナオヤは現在ギルエルキの公園に来ていた。
あれから一週間の時間が経っている。
今は特に意味も無くベンチに座って世界迷宮を眺めていた。
あれからも一応レベル上げに冒険と色々していた。
結局報酬の大半は最後まで生き残った四人に渡していた。
ジャーフルとライジオが多少譲ってくれたのでナオヤ自身もそれなりには持っている。
功労賞だそうだ。
そうそう、シークレットスキルがどうなったかだがシークレットスキルはオルディナがゲットしたらしい。
正直悔しい。
悔しくないわけがない。
頼んだのはこちらだが第八迷宮を最初から狙っていた自分としてはちょっと納得がいかないところがあった。
しかしあの場で死んでしまった自分が何を言っても負け犬の遠吠えでしかない。
それにシークレットスキルはランダムで与えられたそうだ。
本当に前のがイレギュラーだったのだと痛感した。
しかしジャーフルも運が無い、シークレットスキル取れなかったんだからな。
と、色々考えていると向こうからジャーフルが走ってきた。
ジャーフルだけでなく、新たに三人ものリザードマンプレイヤーが一緒である。
そう、彼らはこの一週間で知り合ったギルドメンバーだ。
実際はまだギルドを作っていないのでギルドメンバーでは無いがその予定である。
「ナオヤさんお待たせしましたっす!」
「遅いぞ」
膝に手をついてジャーフルは息を整える。
他の三人も同じである。
ジャーフルの後ろにいる三人、右から緑色の鱗に黄色い瞳のエリアス・戦士、真ん中が青色の鱗に黒い瞳のペンチ・魔術師、最後に左にいるのが紫の鱗に青い瞳のディアーナ・僧侶である。
ナオヤは面々の顔を順に見た後立ち上がる。
「じゃあ神殿に行ってギルド申請しますか」
ナオヤは四人を引き連れてギルドへの道を歩む。
途中途中で木が植えてあり木漏れ日がナオヤ達を照らす。
ナオヤは意外とそれを気に入っている。
「ナオヤさんギルド名は青龍組っすよ!青龍組!」
「わかったわかった」
「で、他の三人は何かあるか?」
「得には」
「ズバリ、ドラゴンオブエデン!」
「ベビードラグーンは?」
エリアスは興味なさそうに、ペンチは元気よく、ディアーナは咄嗟に思いついたように言う。
「そんな!っとと…青龍組って約束だったじゃないっすかナオヤさん!」
慌てるジャーフルが更に慌てて転けそうになりながら近寄ってくる。
「冗談だって冗談…」
第二章『三大迷宮編』完
次回から異世界に行こうと思う。




