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INVADER  作者: 青髭
三大迷宮編
50/90

楽園傭兵団

「ふざけんな!」


紫鬼が地面を思いっきり殴る。

場所は変わってジャゴブ火山付近にある街クロヴ。

ナオヤが気が付くと既に紫鬼が地面を殴っていた。

気持ちは痛いほどわかった。


「とりあえず今日はここまでにしよう。また明日集まろう」


ナオヤは紫鬼の肩に手を置いて言うとログアウトする。

紫鬼や他の二人もそれに頷いてログアウトする。


そして次の日、四人は近くの酒場で集まっていた。

中はそこそこ広く既に数十人が屯していた。

ナオヤ達は奥のテーブル席に座っていた。


「何か頼むか?」


「いや、無駄遣いはしたくない」


ナオヤが注文ウィンドウを開くが紫鬼が断る。

まあ、ゲームの中なので雰囲気しか無いので無駄といえば無駄である。

…少しの間沈黙が続いた。

最初に口を開いたのはジャーフルだった。


「ここはやっぱり新しいパーティーメンバーを募るのが妥当だと思うっす」


「当てはあるのか?」


「ないっす…」


ナオヤの言葉にジャーフルが落ち込む。

しかしジャーフルの言ったことは正論である。

ぐるっと酒場を見回してみる。

一番効率のいいヒューマンの割合が多いが他の種族も多い。


「入れるなら魔術師(マジシャン)僧侶(クレリック)持ちが欲しいな」


やはりこういう時ヒューマン種は便利だと思ってしまう。

しかしもう変えることはできない。


「そういえばパーティーに上限ってあるんだっけ?」


「さあ?そう言えば確認してないな。マニュアルとかに書いてあるんじゃないか?」


クロウの疑問に紫鬼がメニューウィンドウを開いて確認してみる。

しばらくして反応があった。


「あった、パーティー編成について。えーと、上限は六人、ギルドパーティーは上限十人だって」


「ギルドパーティーか…」


普通のプレイヤー間で組めるパーティーは最大で六人、しかしギルドメンバー同士ならば上限が上がり最大で十人ということだ。


「おっ、他にも面白いことが書いてあるぞ…ギルド戦争、この時に限りギルドパーティーは十人から百人で編成可能で」


「すっげー気になるけど今は保留で!」


ナオヤが紫鬼にストップをかける。


「話を戻すけど現状で後二人入れられるってことで良い?」


三人は現状を把握して頷く。

ここでどのプレイヤーを選ぶかが今後の迷宮(ダンジョン)攻略に響いてくる。

とりあえず僧侶(クレリック)は必須と決まった。

一度酒場にいるプレイヤーのレベルを端から見ていく。

殆ど三十後半から四十前半といった具合である。


「一度神殿の掲示板を覗いてみよう。何かあるかも。もしくはメンバー募集をかけてみよう」


そう言ってナオヤが立ち上がろうとすると後ろのテーブルに座ってきたヒューマンの女とドワーフの男の会話が聞こえてきた。


「聞いた?もう迷宮(ダンジョン)をクリアしたって話し」


「第二十迷宮のことか?」


「違うわよ、昨日の事なんだけど第十一迷宮が攻略されたのよ」


「ッ!?」


ナオヤ達四人の顔が驚きに変わる。

昨日そんなアナウンスは無かったはずだ。

そんな大事な事全員が聞き逃すはずはない。


「もしかしてログアウトした後っすか?」


そうに違いない。

それにしてもまたもや先を越されてしまったのか。

いったい誰が?そう思いナオヤは席に座り聞き耳を立てる。


「へぇー誰がとかわかるか?」


「ええ勿論、彼はこのゲームじゃ有名だからね」


「有名?ってことはもしかして世界迷宮攻略者の?」


「そう、その一人で既にギルドも設立したって話し、名前は確か…」


と、ヒューマンの女が口を開こうとした瞬間に止まる。

理由は酒場の扉が勢いよく開いて大きな音が響いたからだ。

酒場に静寂が訪れる。

静寂をもたらしたのはヒューマンの男だ。

男はそんなつもりじゃなかったようで少し慌てていた。


男は酒場に入ってくる。その後ろに男とほぼ同じ装備をした男女混合のプレイヤー十二人がぞろぞろと入ってきた。

その一団は種族こそバラバラだったが全員に共通点が一つあった。

それは左肩の門に剣がバツ印のようにクロスした紋章がついていることだ。

ナオヤと紫鬼が男を見て勢いよくテーブルから立ち上がる。


「ライジオ!」


ナオヤと紫鬼の声が重なる。

二人の言葉に周りが騒ぐ、いつの間にかかなりの有名人になったようだ。

ライジオは二人の顔を発見するとギザギザの歯を見せて笑う。

懐かしい。世界迷宮で別れた以来だ。

一度メールは貰ったが同じタイミングで迷宮(ダンジョン)が現れたもんだから音沙汰無しだった。

しかし今こうして再開できたことが何より嬉しかった。


ライジオはナオヤ達のいるテーブルに近づくと二人に握手を求める。

無論断る理由などなく握手を交わす。


「久しぶりじゃねぇかナオヤ!紫鬼!」


「ライジオも元気をそうで!」


「なんか雰囲気変わったか?」


紫鬼の疑問はナオヤも感じていた。

レベルも聞いていた話とは違い21となっている。

まさか。


「あぁ、進化したんだよ」


やっぱりかと思った。

現在ライジオは中位種なのだ。


「それとさっきから気になってたんだけど後ろの人たちはやっぱり?」


「あぁ、俺のギルド、楽園傭兵団のメンバーだ。ってお前らこそそっちの二人を紹介して欲しいんだがな?」


流石にこの人数で酒場の一角を陣取るのは心苦しいので場所を移すことにした。

といってもライジオの拠点もここではないらしく広いスペースは無かったので街の広場に移動した。

久々のライジオ登場です!

本当にこいつのキャラを覚えきれていない(作者としてどうなんだかw)のですがなんとなく兄貴分的な感じに書いてます。


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