進化可能になりました
異世界転移のことも考えると巻で書いていこうと思います。
一度キャラごとに整理しなければ!(使命感)
その内またステータスでも紹介しようと思う。
エルダートレントを倒したことにより二人のレベルが上がった。
こんなのがまだまだいるのなら他のプレイヤーがレベルを50以上にするのも時間の問題だろう。
これはうかうかしていられない。
現時刻は既に夜である。
ナオヤはそろそろ切り上げて寝てしまおうとも考えていたがそうは言ってられなさそうだ。
ガチ勢ならリアルマネーを既に突っ込んでガチャを回していることだろう。
もしかしたら既に40以上に上げてきたプレイヤーが居てもおかしくはない。
ならばこのまま明日までぶっ通しでやってしまおう。
その前に二人のレベルを確認しておく。
ジャーフルが22へ、クロウが37と上がった。
クロウはうんうんと頷きジャーフルははしゃぐ。
「やった!一気に上がったぞ!これもナオヤさん達のおかげです!もう一生ついていきます!」
「大げさだよ。それにこのメンバーでずっと冒険するわけじゃないからね?」
興奮気味のジャーフルをナオヤが落ち着かせる。
「そ、そうですよね…でも僕決めました!ナオヤさんのギルド入ります!絶対!」
「お、おう」
まさか初のメンバーを今ゲットすることになるとは思わなかった。
とりあえず返事だけして現状を確認する。
いつの間にかいくつかの偵察虫のウィンドウが消えていた。
制限時間の表記が無かったのでモンスターか何かにやられたのだろうと推測する。
しかし偵察虫が最後にいた場所はマップに印が付くようでなかなか使えるようだ。
偵察虫が消えた場所はどれも平原のフィールドで今まで戦っていたモンスターの力を考えると偵察虫の耐久値は低いのだろう。
残っている偵察虫はなんと紫鬼の一匹だけだった。
紫鬼が確認するとどうやらリヴィア海と言う海のフィールドのようだ。
海があることも驚きだが行ったとしてもこちらには現在としてメリットが少なそうだ。
リザードマン種であるナオヤはスキル【水中行動】と【水耐性】があるので問題ないが他の二人は違う。
泳げはしても苦戦を強いられるだろう。
ジャーフルもまだレベルが30に達していないので【水中行動】を持っていない。
今回はパスだ。
各々偵察虫の消えた場所を確認してみる。
するとクロウがジャゴブ火山と言う名称の地域を見つけた。
他に良さそうなところも無かったのでとりあえずそこに行くことにした。
場所は現在いるドラシル森林より更に右上に向かったところのようだ。
つまりこの森を突っ切ったほうが近道である。
「三人とも突っ切るぞ!」
ナオヤの掛け声とともに四人は森の中を走っていった。
森を出る頃には全員のレベルが上がりました。
ナオヤ51、紫鬼48、ジャーフル33、クロウ44。
そしてジャゴブ火山に着く頃には深夜を回ってしまった。
最初に根を上げたのはジャーフルだった。
眠気がそろそろ限界だそうだ。
仕方がないのでジャゴブ火山付近に街が無いか探す。
大きな街は無いが少し規模の小さい街を発見した。
そこに向かい宿屋に向かう。
ジャーフルとクロウが受付のドワーフに50ギルを渡して鍵を受け取る。
これで二人共殺られてもこの街の神殿から蘇生出来る。
「アレ?ナオヤさん達はチェックインしないんですか?」
当然聞かれると思ったのでナオヤは宿無しの鍵を出して二人に説明をする。
「この鍵、宿無しの鍵っていうアイテムなんだけどね、これがあると何処でも宿として使えるっていうアイテムなんだ」
それを聞いて驚く二人。
特にジャーフルが驚いている。
「ど、どこで買ったのでしょうかですか!?」
口調も変になった。
クロウは何か察したようで聞いてくる。
「迷宮の戦利品ですか?」
「正解」
「す、すごい…」
ジャーフルがキラキラした目でナオヤと紫鬼を見ている。
とりあえず四人ともここでログアウトをして寝ることにした。
「また明日全員ログインしたら集合ってことで」
ナオヤは三人を見送ると神殿に向かった。
神殿に入り受付に行き進化の項目を選ぶ。
「!?」
ナオヤは驚いた。
そこには次の進化先があったのだ。
『現在、ナオヤ様は次の種族への進化が可能です』
『ハイリザードマン』『フィアリザードマン』
二つだ!二つあった!
どっちにしようか迷ったがナオヤは今ここで進化をしようと思ったわけではない。
レベル50で進化は可能かという検証の為に来たのだ。
結果はご覧のとおり。
正規進化だとハイリザードマンで間違いないだろう。
このフィアリザードマンとはなんなのか気になるがナオヤはレベルを100にしてから進化すると決めているので現状わからない。
とりあえず確認はできたのでよしとしよう。
ナオヤも鍵を使ってログアウトをするのだった。




