クエスト・組合講習会
突然ですが職業紹介!
『勇者』と『魔王』!全ステータス倍化!バケモノジョブ!多分超位か極位職w
『攪乱者』!場を乱す天才!多分超位職w
『戦人』!戦いのプロフェッショナル!全ての技を使いこなすぞ!多分最上位職w
今後出てくるかは不明!!
結局ナオヤ達は住居を買わなかった。
どうせ買うなら安いところが良いし、後でも問題はないからだ。
そして現在はフィールドに出ている。
少しでも経験値を稼いでおかなければレベル50まで行けない。
現在ナオヤ45、紫鬼40、ライジオ45レベルである。
ここらのモンスターをどの程度倒せば良いか不明であるがこういうのは地道にやっていくしかない。
3人は黙々とモンスターを倒していった。
その光景を物陰から見ている人物が居るとも知らずに…。
しばらくして規定の時間が近づいてきたので切り上げることにした。
なんとかナオヤが46、紫鬼が43、ライジオが46に上がった。
50までは近いようでまだまだ遠い。
街に入り神殿に向かう。
中には結構な人数がいた。
ナオヤ達が入ると他に集まっていたプレイヤー達がこちらを見てくる。
「おい、見ろよあのレベルと装備」
「いいなー、あの装備強そうだなー」
「ありゃ迷宮攻略者だろ」
などとヒソヒソと会話が聞こえてくる。
確かに他のプレイヤーのレベルを見てみると20~30、高くて35辺りである。
と、先ほどのオカマ集団、プリステラが居た。因みにレベルは57とかなり高い。
あちらもこっちに気づいたようで笑顔で手を振ってきた。
一応こちらも手を振る。
プリステラ達はどうやら他のプレイヤーと話していたようだ。
しかもこちらも見覚えがあった。
ピエロ面の男女が7人と装備もピエロの男が1人。
名前を確認、トリッピー、レベルは51と出た。
トリッピーってお前…。
変な名前だと思っていたらプリステラが手招きをしてきた。
「どうする?」
紫鬼が聞いてくる。
どうするもなにもなー。
「行くしかねぇだろ」
ライジオがそそくさと歩いていく。
それに続いて2人もプリステラとトリッピーの一団に近づく。
最初に口を開いたのはトリッピーだった。
「ハロー、君たちもやっぱり来てたんだねー!いやー楽しみだよね組合講習会、レベルと物件はOKだからこれクリアしたらもうギルド設立するんだ!見てよメンバーも最初に比べて増えたんだ、あっ、ギルド名気になる?実はもう決めてるんだよねー!知りたい??」
ピエロを装うだけはあるということだ。
見事な道化っぷりである。
楽しんでるんだな~。
「教えません!できてからのお楽しみ!」
教えないんかい。
そこは教えろよ。
「まあまあ、いいじゃないの、とりあえず自己紹介しましょ?」
プリステラが促して来たので自己紹介をする。
プリステラ、トリッピー、ナオヤ達の順にメンバーが挨拶をする。
勿論他のメンバーとも挨拶をした。
時間が無かったので名乗るだけの簡単なものだった。
それから直ぐにNPCのドーギルが来て説明を始めた。
『時間になったな。では説明をする。お前さんらには今からギルドのなんたるかを学んでもらう。ついてきてくれ』
ドーギルに連れられてプレイヤー達がゾロゾロと受付横の両開きの扉に入っていく。
中には教壇と長机がズラリと並び大きな黒板があった。
「まさか…」
ドーギルが教壇の上に立つと手を二回叩く。
『では皆さん、各々好きな席へどうぞ、授業を始めます』
ドーギルは懐から眼鏡を取り出すとかけた。
ドーギルはどこからか取り出した脚立を使って黒板にスラスラと字を書いていく。
仕方なしに全員が席に着く。
ナオヤは呟く。
「まさかゲームの中で講義を受ける事になるとは…」
「ほんとそれ」
紫鬼が同意を示す。
『ではまず、ギルドとは、同業者同士の集まりなどを指す言葉で、同じ職業などの集まりがそうである。ギルドは各々が円滑に……であるからして、それを管理するのがギルドのリーダー、いわゆるギルドマスターである……さらに……』
その後、2時間弱の講義は終了し、見事クエスト、組合講習会は達成された。
報酬は特になくギルドを立てる気がない人たちには無駄な時間だっただろう。
まあ、これで条件の1つをクリアしたのでよしとしよう。
そう思うナオヤであった。
キャラクター補足
プリステラ ヒューマンLv.57 『魔術師』『学徒』
・革の鎧とスカートなどを装備したオカマ。迷宮攻略者。
トリッピー ヒューマンLv.51 『泥棒』『学徒』
・全体的にピエロっぽい格好のヒューマン。迷宮攻略者。




