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INVADER  作者: 青髭
プロローグ
17/90

サクサクプレイです

6階層を探索していく。

ここからは出てくる敵も少し違った。

コボルトやゴブリンも出てくるが『ゴブリン・シャーマン』や『コボルト・ソーサラー』など、魔術師系が増えた。

普通、増えるとしたら騎士系じゃないのか?と思っていたら出てきた。

大盾持ちの『ガーディアンナイト』と長槍持ちの『コボルト・ランサー』である。

両者がセットで出てきたときはかなり時間を取られた。

ガーディアンナイトが前衛でコボルト・ランサーがその後ろから槍を刺しては引き刺しては引きと正直ウザかった。

勿論きっちりと倒しましたよ。


と、ライジオが宝箱を見つけた。

中身はっと…『祝福の杖』と言う杖だった。

効果は魔力に+30と木の杖よりいいのでライジオが装備する…かと思ったが紫鬼に譲っていた。

紫鬼はいいのかと言っていたがライジオは問題ないと言っていた。


紫鬼が祝福の杖を装備すると魔力が444になった。

何と不吉である。

しかしライジオが言うには444は風水的には幸運であるらしい。

ならばそちらを信じると紫鬼は思うことにしたようだ。

まあ、日本人的には不吉なイメージがあるが忘れることにしよう。


しばらく探索して階段を見つけた。

紫鬼がもう少しここのモンスターと戦いたいと言ったのでコボルト・ソーサラーを5、6匹倒したところで7階層へ上がった。


ふと他の迷宮(ダンジョン)はどうなったのだろうと疑問が湧いた。

街の中に出た迷宮は殺到しているとして、攻略人数も多いだろう。

それを見越して他の迷宮を目指したプレイヤーも結構な数になったのではないだろうか?

あれから数時間は経っているのでそれも考えられる。

しかしながら此処、騎士王の迷宮には僕たち以外見ていない。

もしかしたら門番が倒せずに外へ出れないのだろうか、ありえる話である。

僕たちの様に誰かに助けてもらえないと早々に奴に殺られてしまう。

ということはもしかしたら他の迷宮は手付かずなんてこともありえそうだ。


おっと、敵のお出ましだ。

コボルト・メイジにコボルト・ランサー2体、更にガーディアンナイトが2体と今までにない大パーティーである。

流石に気を引き締めて戦闘を始める。

しかし、何故か恐怖などは湧いてこなかった。

クワイエットナイトのおかげだろうか、全くではないにしろ倒せない感覚がしない。


相手の陣形は前衛に盾が2、その後ろに槍が2と更に後ろにメイジが立つ。

こちらも今までと同じで前衛ナオヤとその後ろに紫鬼とライジオである。

ナオヤは自身にステータス上昇アビリティである『戦闘準備』『防御の構え』『疾走の構え』を発動する。

それに続いてライジオも『威力小上昇』『防御小上昇』『速度小上昇』を発動する。

残念ながら紫鬼はそれ系統のアビリティを持っていないのでそのままだ。


「急所鑑定!」


ライジオが弱点の鑑定をする。


「ガーディアンナイトの弱点は腕だ!」


成功したようで敵の弱点を知らせてくる。

しかしガーディアンナイトの腕は大きな盾に隠れているので難しい。

とりあえず紫鬼とライジオがファイアショットを食らわしてガーディアンナイトにダメージを与える。

その隙を突いてナオヤが敵の中に入ろうとするがコボルト・ランサーが間から槍を突き出して防いでくる。

ナオヤが下がると紫鬼とライジオのサンダショットが飛んでくる。

今度はコボルト・ランサーに直撃した。

コボルト・ランサーが怯んだところでナオヤが『気合の一撃』を発動して右のガーディアンナイトを横に殴りつける。

ガーディアンナイトはよろけて右側に隙ができる。

すかさず立ち直ったコボルト・ランサーが槍を突き出してくるがナオヤは剣で弾く。

そこへ紫鬼のサンダショットがコボルト・ランサーを攻撃して倒す。

ナオヤはそれと同時にコボルト・メイジに目標を変えて突撃する。


コボルト・メイジが何かしようとしていたが難なく屠り振り返ると丁度紫鬼が2体目のコボルト・ランサーを倒していた。

それを見ていたガーディアンナイトがこちらに向き直るが浅はかである。


「どっちを見ている!」


ライジオの叱責が飛ぶ。

ライジオは杖を掲げると魔力を充填する。

慌てて振り返直そうとするがもう遅い。


「ファイアショットォォ!!」


魔力をつぎ込んだファイアショットがガーディアンナイトを灰と化した。

近くにいたナオヤと紫鬼もそれの巻き添えを食らってしまった。


「あ、熱!?」


「あっちっちっち!」


「ちょっとライジオ魔力使いすぎ、こっちまで被害出てるんですけど!?」


「もう少し抑えて下さい!」


ライジオは腕を組むと一言。


「問題ない!」


「あるわ!」


2人の声が重なった。

と、戦果ウィンドウを見ていみるとアイテムをドロップしていた。

鉄の大盾、防御に+100と敏捷に-100と言う最もな物だった。

おまけに装備時に両手を使うようで剣が装備できない。

御蔵入りである。

ライジオと紫鬼はドロップしなかったようでこちらを睨んでくる。

流石にこうもナオヤばっかりドロップすると怪しいと紫鬼が幸運がいくつなのか聞いてきた。


「幸運?えっと…145」


「ライジオは?」


「209だ」


「ライジオの方が高いのか…」


「って、紫鬼だけ答えてないぞ?」


「…107」


一番低かった。


「…そうか」


その後は階段を見つけて上に上がる。

モンスターもこれで全部のようで新しいモンスターは出てこなかった。

その間に紫鬼もライジオもやっとアイテムなどをドロップしていたので良かった。

いや、本当に。


そして今、僕たちは扉の前に立っている。

前の扉よりも豪華で重々しい雰囲気を放っている。

体長は万全だ、ドロップしたアイテムは全て使ったし、少しだが休憩もした。

メンタル的にも十分と言える。

ライジオが門に手を添える。


「覚悟は良いな、貴様ら」


「ああ、もちろんだ開けてくれ」


「死ぬ覚悟は出来てるよ」


「そこは死ぬなよ…」


紫鬼のボケにナオヤがツッコミを入れる。

ライジオがクスッと笑うのが聞こえた。

深呼吸をして気を引き締める。

レベルは上がった。力も付いたし状態もバッチリだ。

何も思い残す事はない、やれる。


ライジオが重々しい門をゆっくりとだが確実に開ける。

しばらくして門が完全に開かれる。


「では、行くぞ」


ライジオが先導して中に入る。

ナオヤも紫鬼もライジオの言葉に従って中へ入っていった。

前回話したスキルとアビリティの件ですが。

アビリティは今までどおり『』これで表記します。

スキルは【】これで表記しておきます。

違いとしてはアビリティは自分で発動することができる物でスキルは基本、常時発動です。

ハーピーの【飛行】が良い例かもしれません。

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