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INVADER  作者: 青髭
プロローグ
14/90

沈黙の騎士

4階層では敵に『コボルト・メイジ』が増えました。

複数で現れると厄介だが、なんとか対処できるまでには成長している。

当然、単体では瞬殺だ。

それにしてもダンジョンと言う割には宝箱が無い。


しかし探索不足と言われると否定もできないので、今後は積極的に宝箱を探すことにした。

その結果、初、宝箱を見つけた。

ライジオが宝箱を開けると中には剣が入っていた。

王道と言えば王道である。

『銅の剣』筋力に+20してくれる木の剣の上位互換。

多分だが次の街辺りに売ってそうである。


この中で剣を装備できるのはナオヤだけなので。

付け替えておく。せっかく壊れた時のために木の剣の予備を2本用意しておいたのに無駄になってしまった。

これは後で売ろう。


再び探索に戻るとコボルト・メイジが前衛にコボルトを2匹連れて来た。

小賢しいかなモンスターもパーティーを組んできたようだ。

前衛のコボルト2匹にはナオヤと紫鬼のキツい一撃を2、3回受けてダウン。

後衛のコボルト・メイジがマジックショットを何回か撃って来た。

ライジオが同じくマジックショットを撃って相殺したが、一発食らってしまったようだ。

レベルも上がって上々です。

現在はナオヤ18、紫鬼16、ライジオ21である。

しばらくして5階層の階段を見つける。

上がると人が数人は入れる小部屋に出た。


「豪華だな」


「ですね」


「確かに」


ライジオが呟き、紫鬼とナオヤが同意する。

その部屋には両開きの扉がありとても装飾が凝っていた。


「そういえば運営が階層は少ないって言ってたな」


「さすがに少なすぎでしょ」


「うーん」


ナオヤと紫鬼が迷っていると、ライジオが取手を掴み扉を開いた。


「開けりゃあ分かる」


それもそうだなと、2人はあとに続く。

ライジオ、ナオヤ、紫鬼の順に入り、紫鬼が完全に入り終わったところで扉が自動で閉じる。

紫鬼が試しに扉を開こうとするが開かないようだ。


辺りをぐるっと見渡す。

体育館1つ分はある大部屋だ。

壁には蝋燭の光が妖しく揺らめき、天井には巨大なシャンデリアが美しく輝く。


「やっぱりここが最上階なのか?」


紫鬼が呟く。

これだけ色々と豪華だとそう思うがナオヤは見つけてしまった。


「違う、部屋の奥にまだ階段があるみたいだ」


それを合図にシャンデリアが大きく揺れた。


「な、なんだ!?」


突然のことに3人は上を向く。

シャンデリアから2メートル程の騎士が現れたのだ。

現れたのは全身を甲冑に身を包んだ西洋騎士。

ライジオが笑う。


「なるほどな、中層のボスって訳か」


「てことは折り返しか」


「本当に低い迷宮(ダンジョン)ですね」


「まあ、詫び迷宮だからな」


「なんですか詫び迷宮って…」


ナオヤと紫鬼が漫才をする。

しかし中層ボスが鎧を鳴らすと2人の意識が切り替わる。

名前とレベルを確認する。


『クワイエットナイト』Lv.25

対応できると思える強敵に3人は知らず知らずのうちに笑っていた。

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