夜に起こされて
深夜
「ご主人様、ご主人様起きてください」
その声で、俺は起きた。
この声は、
「ご主人様、お話があります。」
アリスだ。
「どうした、アリス」
俺は体を起こした。
「申し訳ありませんでした!」
「あっ、アリス?」
「私は、ご主人様の足手まといになってしまって、私、わた…し」
アリスの頭を撫でた。
「ご主人…様?」
「大丈夫、足手まといにはなってない、大丈夫だ」
「けど、わたし…」
「アリス、お前は家のメイドだ、お前はもう家の家族だ」
俺は、アリスを抱きしめた。
「怖かったか?すまなかった、お前に怖い目にあわせて」
「違うんです。ちが…う」
「大丈夫、ここは安全な場所だ、だから、泣いてもいい」
「う、うっ、うぁぁぁぁぁぁん、あぁぁぁぁぁぁぁん」
俺は、アリスを抱きしめ続けた。
相当なトラウマがあったんだろうな
しばらくアリスは泣き続けた。
アリスが落ち着き始めて頃、
「落ち着いたか?」
「はい」
「アリス、俺の力のことだが」
「はい、秘密ですね」
「あぁ、助かる」
アリスは立ち上がって、
「お見苦しい所をお見せしました。」
「いや、よかったよ元気なって」
アリスは、真剣な顔をして
「ご主人様、私メイドアリスは、ご主人様に一生お仕えすることを誓います。」
「ああ、よろしく頼む!」
俺達は、笑いあった。




