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アリス


アリス視点


私は、白銀狼族のアリスです。

7歳です。


私は、お父さんとお母さんと弟の3人といっしょに住んでいました。

お父さんは狩りに、お母さんは家事を、弟は私が面倒みてて、私は毎日楽しいです。

そんな幸せな時に、魔物に村を襲われました。

私は、弟を守り、お母さんは私と弟を抱きしめました。

お父さんは、魔物と戦いに行きました。


ですが、お父さんは戦いに行ったきり帰ってきませんでした。

お母さんが私に、弟を連れて逃げろと言われました。

私は、弟を連れて逃げました。


ですが、私は奴隷商人に捕まりました。


そこから地獄でした。


出してくれる食べ物は、全部不味くて、

なにか気にくわなかったら乱暴にされました。

そして、弟が誰かに引き取れ、私は泣きました。

毎日が苦しいです。


そんなある日、

私を買ってくれる人が決まりました。


「ふむ、わしの息子と同い年か?ルシファの専属のメイドにするか、

わしの名はアドロフじゃ」


私は、どうやらメイドにされるみたいです、しかも専属の。

怖かったです、どんな人にどんな事をされるのだろうって。


屋敷に着いて私はドキドキしました。


「わしが入ってこいと言ったら入ってくれ。」


「はい」


どんな人だろうと思って私は不安です。


コンコンっ!

「ルシファです。失礼します」


どうやら、来たようです。


ガチャ

「おぉ、よくきた!実はなお前に専属のメイドをつけようと思ってな?」


「えっ!ちょ、ちょっと待ってください」


「なんだ!不満か?」


「いえ、そう言う事じゃあなくて」


「ならいいじゃないか!」


「メイドっていったい?」


どうやら戸惑っているようです。

私、戻されるのかな、


いやだよう!


「いやぁ、お前にもメイドをつけては、いい頃かと思ってな!まあ、見てもらった方が早い。

入れ!」


とうとう来ました。


「しっ、しつれい…いたしま…す」


黒髪の同い年くらいの男の子がいました。

この子が、私のご主人…様?


「奴隷ですか?」


私は、びくびくしました。


「はっはっは!可愛い子じゃろ!お前のメイドにしようと思ってな!少し高かったが、買うてきた!」


うぅ、見られてるよぉ。


「君は、獣人族か?」


いきなりの質問に戸惑いました。


「はっ、はい、獣人族の…白銀狼です。」


大体の人は、白銀狼族と聞くと恐れたり嫌な顔します。

だけど、この人は。


「名前は?大丈夫、なにもしないよ」


優しく接してくれます、私は奴隷で白銀狼族なのに。


「えっ、えっと、アリスです。」


「そうか、可愛い名前だね、俺はルシファだ、ルシファ・アルデンテ」


この人が私のご主人…様

わっ、私の事を可愛いなんて。


「がっはっは!やりおるのう、わしの若い頃にそっくりじゃ!

あとは、セリアにメイドとしての教育を任せるからの、分かったかアリスちゃん」


「わっ、分かりました」


「セリア!おるか!」


「今、ここに」


きゃあぁ!私は、声を出せず腰が抜けてしまった。

だって真後ろに居たんですよ!


「おぉ、セリアとしての教育をたのむ」


「はい、かしこまりました」


私は、部屋から出ました。


「私は、セリアよ、あなた名前は?」


「あっ、アリスです」


「アリスって言うのね、来なさい」


私はセリアさんについていきました。


「まずは、見た目からね、お風呂に入りましょう!」


「えっ、だって私は奴隷ですし」


「関係ないわ、奴隷でも女の子なんだから、ちゃんとキレイにしないとね?」


セリアさんは、私をお風呂に入れてくれました。

気持ちよかったです。


「さてっ!次は、着替えよ、これを着なさい」


渡されたのは、メイド服です。


「ちょっとデカイかもしれないけど、いずれ大きくなるわ。」


私は、着替えるとセリアさんに次の場所へと連れていかれました。

そしてある部屋に着きました


「ここは、ルシファ様のお母様、アリア様の部屋。

アリア様は、体が弱くてルシファ様とは、会った事ないのよ。

だから、あなたはこれからルシファ様に仕えるのだから、

挨拶しないとね」


「はっ、はい!」


セリアさんがノックして、


「アリア様、セリアです」


「入りなさい」


っと言う声が聞こえた。優しい声だった。

セリアさんがドアを開けて。

部屋に入った。


「失礼いたします」


「何のようかしら?」


「旦那さまが、奴隷を買ってきました。」


「そう、それでその子が」


「はい、ほら、挨拶しなさい」


私は緊張して


「はっ、はい!私は、アリスといいま申します!」


ううぅ、緊張しちゃて間違えちゃったよ、


「フフフフッ、可愛い子じゃない。」


私は、顔あげるとすごく綺麗な美人さんがいた。

わぁ、綺麗だなぁ


「まったく、困ったものよね、アドロフは何か言ってた?」


「はい、ルシファ様の専属のメイドとして働けと」


「困った奴よね、おおざっぱなところは、昔から変わってないわね。」


「はい」


「ねぇ、アリスちゃん」


「はっ、はい」


「息子のルシファの事頼んだわよ。」


「はい」


そうして私は、任されたのだ。

優しい人だったなぁ


「では、失礼いたします。」


「ちょっと待って、セリア、アドロフを後で連れてきて、アリスちゃんのことで話があるから」


「かしこまりました。」


アリア様は、ものすごい顔をしていた。

ひぃ、こっ怖いよぉ。!


「アリスは、悪くはないからねアドロフが悪いの、フフフ」


私は、ガタガタと震えながら部屋を出ました。

そうして、私のメイド生活が始まりました。









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