追いかけられて
まじかまじかまじかー!
なんで?!なんでなんだー!
落ち着け!落ち着け俺!元魔王だろ!
ふうー、ふうー、ふうーー、
よしバチコイ
「大丈夫か、ルシファ?」
「だ、大丈夫です」
「まあ、驚くのは無理もない。」
「はい」
「ふふふ、学校を楽しむように後はそれだけだ。」
「分かりました」
「明日、帰る時には家は用意したある、あとリザも学校に通わせる」
「わかり…えっ!」
「だから、リザも通わせる」
「分かりました」
さすがに驚かなかった。てか疲れた。
「ちょっと‼なんで驚かないのよ!」
リザが胸ぐらを掴んでブンブン‼と揺らしてきた。
やめろ~酔う~
「分かった、分かったから話してくれ!」
「ふん!」
リザが投げるように離した。後で機嫌をとらないと。
「さて、これで話は終わりだ。ちゃんと体をやすませるように以上、解散!」
「ありがとうございました」
そう言って部屋から出た。
なんか話がまとまんないな、俺の親が英雄でリザの父親と親友みたいなものか。
あ、そう言えば妹は元気かな~
呑気に屋敷を歩いた。
「にしても綺麗だな、内の屋敷より綺麗だ」
「そうでしょ!私とメイド達が綺麗にしているもの!」
後ろからリザが来た。いつのまに!
リザが真剣な顔で
「…あのさ」
「なに?」
「この前の事なんだけど」
「この前?」
「オーガに襲われた日よ!」
あの時ね!ハイハイ覚えてますよ。
「あー、でなに?」
「あ、あの日、奴隷を売れって言って…ごめんなさい」
「リザ…」
「あの後ね、私アリスと話してたの、いい子だったわ」
「そうか」
俺、見てたけど
「リザ」
「なっ、なに!」
リザがびくっと反応した。怒られるとか思ってるのか?
「リザはやっぱりやさしいな!」
「えっ!?」
「やさしいなって」
「えっ!え、私そんなにやさしくないし…」
「やさしいさ!今正直に謝りきたり、自分の庭を綺麗にしたり、アリスの件だって俺を悪い人から守るために言った事だし、その前は「もうやめてー!」っあれ?」
リザが耳を手でふさいでぷるぷると赤くなり座っていた。
「もしかして…恥ずかしいの?」
「うっ、うるさいわね!」
ぷぷぷ、これは傑作だわ!
「なにニヤニヤしてるのよ!!」
「リザが可愛いからな」
「なっ!からかってるわね!!」
「からかってないよ」
「まちなさい!!」
「いやだ!」
鬼ごっこが始まっちゃったよ
「まてー!」
「待たない!」
ずいぶん走っていつの間にか外にいた。てかリザ足が速いんだけど!
「まちなさーい!」
「足速いって!」
まだ続くのこれ!?
「おわっ!」
石かなにかに躓いたようだ。
「いててて、痛くないけど」
目の前になんか泉があるんだけど!俺、屋敷からちょっと出ただけだけど!
「ルシファー!とう!」
「ゲハッ!」
また蹴られたよ!チキショー!
「ふう、捕まえたわよルシファ!ってここどこ!」
今気がついたか!
「リザでも知らないのか?」
「初めてね」
リザが初めてな場所か普通の場所じゃあないな!
「うふふ、可愛い子達が来たわね」
泉に向かって風が集まってきた。俺達くらいの背の女の子が出てきた、てか泉の上にいる。
「初めまして。私は大精霊ボルティナよ!」
あーらら、大精霊が出てきました。
どいしまひょ




