案内されて
リザに案内されて皆がいる部屋に着いた。
「あ、ご主人様!」
アリスがすぐに俺が来たことに反応して抱きついてきた。
嬉しいけど周りの女どもが怖いです!
いっ、いやそのなんというか、あれ?リザさん!俺が治した足をどうするつもり!あいたー!
けっ、ケツが、ケツが割れる!あ、ケツ割れてるわ。
リザがふん!とか言ってソッポを向いた。
俺はケツをさすっていると、
「オホン、ルシファ様、マハン様が二人で話がしたいと申しておられます」
「分かりました、行きましょう」
マハンって言うのはリザの父親、マハン・エリトリアである。
これがまたゴツいおっさんで、魔物の集団100匹を一人で倒したとか。
すごいね。
んで、略したエルスさんについていってマハンに会いに行った
コンコンッ!
「誰だ」
「エルスです。ルシファ様を連れて来ました」
「そうか、入れ!」
「失礼します」
俺は部屋に入ると、リザの父親マハンとリザの母親エリザがいた。
ちょっと話が違うじゃん!どういう事エルス!?
俺はバッと、
「申し訳ありません。内緒にしろと言われまして」
あー、思い出したわ、マハンも内のジジイと一緒でイタズラ好きだったわ。
「はっはっはっは!相変わらず反応が面白いな!」
「そうですね、うふふ」
なに夫婦揃って笑ってるの!
「は、話ってなんですか!」
俺はひきつった表情のまま話をした。
「そうだった!忘れてとったわ!はっはっはっは!」
「あらあら、おっちょこちょいなこと、うふふ」
ダメだ!話が進まない!
「マハン様、話を」
「そうだな」
ナイス!エルスさん!だが、さっきの事は忘れないぞ!
「ルシファ、ようこそ我が屋敷に来た。で、話と言うの学校の事だ」
「はい」
「私は卒業生だからな、言える事はある。まず、学校内での身分がある」
「身分ですか?」
「ああ、自分は身分が高いぞ、とかいうバカどもが勝手に決めた上下関係がある。
そこで、お前にその関係をぶち壊してほしい!」
そういう事か、
「だから平民に?」
「そうだ、きみには平民の家をやろう」
「えっ、何でですか?」
「内から出たら、君が平民じゃないって分かるじゃないか」
「そうですよね~」
「あと、君がお金を稼ぎながら学校に行くと奴から聞いたからな。
ギルドに話してある。これを証拠に持って行きなさい」
「ありがとうございます!!」
「懐かしいな、奴と一緒にギルドでパーティーを組んだことを…」
「はあ!お父さんとパーティー組んでやってたんですか!!」
「ああそうだが、奴はなにも言ってないのか?」
「なにも言われてませんよ!」
「奴め、自分の息子になにも説明していなかったのか?!」
「お父さんは向こうに行って話を聞けと」
「ふう…面倒ごとを押し付けよって」
「あれあれ?」
なんだろうこの感じ、嫌な予感が…
「オホン!実はな…お前の父親アドロフは… この世界の7人の英雄達の一人!剛腕の剣士
アドロフだあああああああ!」
「「「「えっ、えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」」
ってえぇぇ!リザ達いたのぉぉぉぉぉ!
「どういう事よ!あのジジイってそんな凄い人なの!?」
リザ、本音出てるし、俺のセリフだし。
「コラ、リザ口が悪いぞ!」
あーあ、怒られた。
「ごめんなさい」
しゅんとしたリザ、可愛いなぁ
俺はリザの頭を撫でながら質問した。
「すいません、詳しい話をしてくれませんか?」
リザが俺に撫でられて赤くなり俺の手を払った。
その様子を見ていたエリザさんがあらあらっと笑っていた。
「そうだな、昔の話をしよう」
さて、これから長い話を聞こうか。