出発して
朝早くに起きてしまった俺は「千里眼」を使って実験した。
「うおっ!スゲー、めっちゃ見える」
結果
めっちゃ見えるけどそこから見える範囲でないと使えない。
なんだこれ?ただ目がよくなっただけじゃあねえか!
世界の裏っかわが見えるのかと思ったけどなぁ、
残念だな、
俺は「千里眼」を止めて部屋を出た
さて、ジジイに話をしに行こう。
ジジイの部屋に着き
二人っきりで話をした。
「ルシファ、お前には平民として学校に行ってもらう」
話が変わってるじゃん!!
「どっ、どういう事でしょうか?」
「いや、平民として行ったほうが面白そうかと」
面白くないわぁぁぁぁぁぁぁぁ!
くそ!そう来るなら!
「わ、分かりました。ですが、こっちにも条件があります!」
「なんじゃ?」
「入ってこい」
「「「はい!」」」
後ろドアからカリアとセリアがメイド姿できた。後アリスも、
アリスにはすでに話てあり、アリスの後輩という形でなんとか収まっている
「なんじゃ、そこの二人は?」
「はい、この者たちは私が護衛として雇いました。この者達とアリスを学校に行かせてはダメですか!?」
「な、なに!?」
クックック、動揺してるぜ!
「ダメだ!いや、でも可愛いからな、いやでも…」
あらら、悩んでいる。
「そうだ!」
お!なんか思いついたみたいだ
「ルシファ!入学費は払うがその後はお前が払え」
「え!」
「当たり前じゃ!内には余裕がない!」
…まあ、確かに余裕はないか
「分かりました。でもどうやって稼げば」
「不本意じゃが、仕方ない冒険者になれ。」
「冒険者ですか!」
「ああ、上の奴と話をつけておくから説明はそこでじゃ」
「分かりました」
「ふむ、向こうで頑張れよ!」
「はい!」
と俺はアリス達と一緒に部屋を出た
「息子を頼んだぞ!」
「「「分かりました!」」」
アリス達は返事をした。
ジジイも頑張れよ!
俺は自分の部屋に戻り準備をした。
王都に向かう準備だ。
楽しみだな!
そんな気持ちが高ぶっている時にノックの音がした。
コンコンッ!
「失礼します。」
ガチャ!
来たのは、
「カリア、どうした?」
カリアと後ろの方にセリアもいた。
「ルシファ様、ありがとうございます!
「別に、大したことないよ」
「いえ、あなたは私達の命の恩人です!」
大分感謝された。
「あの、変わりと言えばなんですが」
「?」
俺もセリアも首を傾げた。
「私の体で…」
「お姉ちゃん!!」
セリアが言わせないようにした。
あぶな!!
「なによ!」
「なによ!じゃないよ!一体なにを言うつもりなの!」
「だから私の体で」
「ダメだよ!もう失礼するよ!」
「ああ!ちょっと待ってよ」
セリアとカリアが部屋から出ていった。
一体どっちが姉なんだか。
そして、
「「「「「「「行ってらっしゃいませ!」」」」」」」
「行ってくる!」
ジジイの使用人達に見送られ馬車が出発した。
馬車の中は俺、アリス、カリア、セリアが乗っている。俺以外の女子達は仲良くしていた。
「カリアさん、セリアさんよろしくお願いします。」
「はい、アリスさんよろしくお願いします。ほら、セリアも」
「よろしく…お願いします」
「はい!」
その後、女子達による女子会が始まった。…俺をおいて。
「えーそうなんですか、あのカリアさんの種族ってなんですか?」
「私ですか?私はドッペルゲンガーです。」
「え!そうなんですか?!でも、その姿は?」
「この姿は私ですよ。本当の私。」
「よく姿を変えると聞きますが、姿が変わる瞬間が見てみたいです!」
「いいよ」
カリア立ち上がってアリスに姿を変えた。狭いから立つな!
「すごいです!私にそっくりです」
「えへへ、ありがとう」
嬉しそうだな、よかった。
カリアの横で黙っているセリアが
「お姉ちゃん、危ないよ」
「あらら、ごめんごめん!」
カリアが姿を戻した。
まったくカリアより姉らしいセリアがいた。
「セリアさんはお姉ちゃんの事が心配なんですね!」
「うん、私の家族はお姉ちゃんしかいないし」
「いいな、私も妹が欲しいな」
女子達が話をしていると町が見えてきた。
「そろそろ着くぞ!あれがフィールア王国だ!」
「すごいですね!きれいです!」
「きれいだね!セリアちゃん!」
「初めて見ました。芸術的です」
ある意味すごいね!セリア、お前芸術の才能があるだろ?
そんな事を思いながら町に入って行った。




