夜中に来て
自分の部屋に居る俺は、
手のひらを見た。
50になってる。
いつ上がったんだ?
うーん、ま、いいや!
問題は、
「魔王様、今来ました」
「おう」
このドッペルゲンガーちゃんだ。
どこからか、ドッペルちゃんがでてきた。
?、もう一人いるな。
「ドッペルちゃん、その子が君の友達?」
「はい私の友達のセリアです。ちなみに私はカリアです。魔王様」
カリアって言うのか。
「俺もルシファって名前があるからルシファって呼んでくれ」
「はい、ルシファ様」
「だから、ルシファで」
「はい、ルシファ様」
「だから」
「ルシファ様」
「…もういいや」
俺は諦めた。
最近の若い子はワガママだな。
「で、そっちのセリアちゃん?は」
カリアの後ろに隠れた。
「はい、実は人見知りなんですよね」
「…そうか」
はぁ、どうしよう?
「種族は?」
カリアが答えた。
「セリアちゃんの種族は獣人族ですけど」
獣人族だと!?でも耳とかないし!
「あー、言いたい事は分かります。セリア」
カリアの後ろにいたセリアが耳と尻尾がでてきた。
これは!
「猫又族か!」
セリアはビックリしてカリアの後ろに隠れた
あーあ、隠れちゃた
「セリアちゃんをビックリさせないでください」
「すまない」
俺、元魔王なのに
まあいい、そんなことより
「カリア、お前は「お前って言うな」、え?」
今の声、俺はカリアの方を見た
「え!私ではありません!」
って事は
「カリア姉ちゃんをお前って言うな!」
セリアちゃんだった、
喋れるんだ。
第一声がそれか、なんか傷ついた。
「セリアちゃん」
「名前を呼ぶな!偽物の癖に!」
もう、何なん、
話が進まん。
泣くよ、泣いちゃうよ?
「ルシファ様!申し訳ありません!」
「カリア姉ちゃん!なんでそんな奴に頭を下げるの!ソイツ偽物だよ!」
俺、偽物扱いか、
なんかもう疲れた寝る
ベッドによこたわった
「ルシファ様!なぜ寝るんですか?話を聞いて下さい!」
「カリア姉ちゃん!早く此処から逃げよ!」
「ルシファ様!」
「カリア姉ちゃん!」
「ああもう!!うるさいな!!」
寝れねえじゃあねえか!
仕方なく威圧を出した。
「カリア、話は聞くだが邪魔は無しだ。」
「は、はい」
「姉ちゃん!」
「セリア、静かしてろ」
俺は睨んだ
「ひっ、ひぃぃ!」
セリアがカリアの後ろに隠れた
やっと話が出来る。
「で、お前の過去を話してもらおうか、もちろんセリアもだ」
俺は威圧を解いた
「カリア、お前からだ」
「はっ、はい」
カリアがガタガタ震えながら話した。
「わっ、私は両親がいません。セリアもです。私とセリアが出会ったのは数年前です。
私が森を歩いていると、セリアが倒れていました。
直ぐにセリアを助けました。そこからセリアと一緒に行動するようになりました。」
「そうか、セリア次はお前だ」
「ひっ、はい、わっ、私は、うっ、うぇ」
泣き出してしまった。
はぁ、
「カリア、お前が説明しろ」
「よしよし、はい、セリアは猫又ですよね、今の猫又はセリア以外にいないんですよ。」
「なに?昔はたくさんいたのに!」
「はい、たくさんいましたが魔王様が死んだあと人間達に迫害されるようになり。
魔物の扱いにまでされるようになりました。」
「…本当か?」
「はい、私の種族ドッペルゲンガーもです。」
「…」
「だから仕返しをしようと…」
そういう事か、
もしかして!
「おい、他の種族は?」
「他の種族は、白銀狼族、吸血鬼族、ケンタウルス族、ドラゴン族などが滅びかけています。」
「そんなにか!?」
…そろそろ動かねぇとな
「カリア、明日俺の部下として表に出ろ」
「え、なぜですか?」
「そろそろ動かないと世界のバランスが崩れる気がするからな。
それと、お前らを助けたい、だから俺の部下として保護しよう」
「あ…ありがとうございます!」
「信じちゃあダメだよ!カリア姉ちゃん!」
「セリアちゃん」
「セリア」
ビクッとセリアははねあがった
「お前に選択をさしてやる、お前が選べ!」
「うぇ」
「泣いてもダメだ!」
「ひっ」
「いいか?お前はこれからの事を聞いている。」
「…」
黙ったか、
「カリア!お前はどうする?」
「わ、私は、ルシファ様に着いていきます!」
「カリア姉ちゃん!」
「セリア、お前は?」
「カリア姉ちゃんに、着いていく!」
「よし!良いだろ」
俺は二人の頭をなでた。くすぐったそうにしている
可愛いな!
これで解決した。
「カリア、セリア、お前達は今日から俺の部下だ!」
「「はい!」」
セリアが急に素直になった。
可愛い奴め、
「お前達に最初の命令を下す」
「「はい!」」
「それは…
俺と一緒に学校に行ってもらう。」
「「え、えーーーー!」」
二人の声が部屋に響いた。
よく人がこないな!




