リザ
気合いをいれます。 しゃあおらぁ! ふうぅ
リザ視点
なによ!ルシファの奴!
ただジョークじゃない!
そんなにあの女がいいの!
ふぅーんだ、ルシファのバカ!
中庭を歩いているとあの女がいた
あの女!
「ちょっと!そこのメイド来なさい!」
メイドは立ち止まって
「はい?」
私とメイドは歩きながら話をした。
「あなた、ルシファのなに?」
「え、えっとメイドです」
「本当に?ルシファたぶらかそうとしているとか?」
「い、いえそんなことはしていません!」
「…あなた、両親は?」
「両親は分かりません、村が襲われて逃げてきました。」
「村?もしかして、カルナラ?」
「…はい、わたしの故郷です。」
「カルナラ…確か今、住民はどこかに移住してるとか」
「本当ですか!」
「えっ、ええ、確かね」
「よかったです!」
ふぅーん、普通の子みたいね?
「ねぇ、ルシファとどうやって出会ったの?」
「…さっき村から逃げたと言いましたよね?」
「ええ」
「私、弟と一緒に逃げたんです。ですが、途中で奴隷商人に捕まってしまったんです。」
「なんですって!罪人でもないのに奴隷にされたの!」
「はい、私はそこで酷い扱いを受けました。弟はどこかに買われたようです」
「…そこで、ルシファがあなたを買ったの?」
「いえ、正しくはご主人様の父親であるアドロフ様が息子の専属のメイドにしようと言われまして」
「ほお、あのエロジジイね、私のルシファに泥棒猫を近づけたのは!」
「ひぃ!」
おっと、メイドが怖がっているわね。
「それで、ルシファとの出会いは?」
「は、はい!それでですね、アドロフ様に連れられてこのお屋敷に来たんです。
そして、そこでご主人様に出会った訳です。」
「へーそっか、このことはルシファには?」
「ご主人様には言ってません。」
「なんで?」
「ご主人様は私タイミングで言えばいいと言われました」
「そっか、ルシファらしいわね」
「あの!ルシファ様の出会いはなんですか!?」
「え、私?」
「はい!」
「うーん、私はね」
私はルシファと出会ったことをメイドに話した。
私がまだ周りのことにウンザリしていた時の話だ。
王族だからパーティーに参加しないといけないの時、
私は拒否をしていた 。
どうせ、誰とも話さないし。
だけど私の両親は出なさいと言われて渋々私はパーティーに出た。
だけど結構、同い年の子達と話さなかった。
来るのは、欲に目を眩ました大人達だった。
そんな中にいるのは私は嫌気が指した。
だから、人が来ない場所に移動した。だけど、
「よう!リザ、元気だったか?」
「…シモン」
私に一番ちょっかいかけてくる嫌いな奴だ。
「こんなところに一人で何やってんだ?」
「別にいいじゃない何かしても」
「誰も話す奴はいねーのかよ。」
「…居ないわよ」
「うわっ!まじかよ!ひゃひゃひゃ!」
前々からコイツの笑い方腹立つのよね。
「ほっといて!私に近づかないで!」
「なんだよ?俺の許嫁だろ?」
私や両親もまだそんなことは許可はしてなく。
コイツが勝手に言っているだけだ。
コイツもあの欲に眩んだ大人の一人だ!
「暴れんな!おい!コイツの動きを止めろ!」
コイツの後ろから仲間がやって来た。
いや!誰か!誰か助けて!
その時、
「てめえらぁ!何やってんだぁ!オラァ!」
いきなりやって来た男は男達をボッコボコにした。
「て、てめぇ!一体なにもんだ!」
男はシモン(クズ)の胸ぐらを掴み
「俺かぁ?俺ただの通りすがりの魔王だ!」
私や男達はポカンとなった。
なに!何が起こってるの!
「意味がわかんねーよ!お前ら逃げるぞ!」
男達が逃げていった。
助けてくれた男は私に近づて来た。
な、なによ?
「大丈夫?」
男はそう言って手を差し伸べた。
私は男の手をとって立ち上がった
この人もどうせ俺と結婚しろとか、俺の許嫁になれとか言うに決まってるわ!
だから私は
「ふっ、ふん!誰も助けてなんていってないわよ!」
なんて言った、だけど男は
「面倒なことになる前に移動しないとな~」
なんて言って、男は逃げようとしていた。
この人、地位とか名誉とかに興味がないの?
私は男に興味をもった。
だから、私は
「待ちなさい!あんた私の許婿になりなさい!」
って、言ってしまった!
その時から私は彼のことが好きになった。