学園内にて 1
俺は秋葉都市学園の中の戦争科と言われる学科の建物に案内された。「ここがあなた達がこれから通う所よ。ここを右に曲がると男子寮、左に曲がると女子寮があるわ。」朝奈が淡々と話した。「ちょっと待ってくれ!俺は来たくてここに来たわけじゃない!それに元にいた世界ではどうなってんだよ!」「確かに、僕はまだ元の場所でやりたいことが沢山あるんだけどな。」俺とアルスとで考えることはやはり同じだった。元いた場所はどうなったのか、それが一番の疑問点だった。「あなた達は…もう死んでいるわ。」俺は言葉を失った。俺は確かに今ここにいる。感覚もある。意識もある。なのに死んでいる?もうなんなんだこれは。「まあ、正式に言えば消滅した、となるかな。」朝奈の後ろにはいつの間にか校門で会った50半ばの男性がいた。「あなたは誰なんですか?とりあえず自己紹介をしてください。あとこれまでの話を全て説明してください。そうしないと命の保証はしませんよ?」アルスが怒り口調で言い放った。「おっと、穏やかじゃないなアルスランド君。ちゃんと説明はするから落ち着きたまえ。それと…私はもう死んでいる。命がどうこう言うような脅しは効かんよ。」「命がどうこう言われるのは俺が嫌だ。とりあえず寮に行こうアルス。」俺は命[いのち]とかいて命[まこと]と読むから命の話をされるのが昔から嫌いだった。
to be continued
遅い投稿となりましたすいません。どうもソウヤです。勉強が忙しくあまり執筆出来ないかもしれません。3月辺りからは投稿ペースが速くなると思います。