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重い空気の中 時間だけが過ぎていく…。



「私、帰る…」



優香が立ち上がり



帰ろうとしていた。



「優香、待って…



こんな感じで ギクシャクしたくない…



優香が 父の事 理解出来ないなら



それでも良いけど…



あのね…母ちゃんも



本当に 残り短い命じゃない…



あの本を読んでも



決して お互い嫌いになって



別れた訳じゃないの…



私…父と母ちゃんを会わしたいと思って



今、駿に動いてもらってるの…



最初は 私が 一度



会いたい気持ちだったけど



本を読んで…



二人を会わせてあげたいと思って…



本当は 一緒に父と会ってもらいたかった



でも、優香が それほどにも



理解出来ないなら…



1人で会って 今の母ちゃんの事 話して…



会わせる方向へ…



考えてるから…」



優香は静かに話を聞いていた。



「本…読んでみる…」



「えっ?本当に…」



「紗香は、離婚したし



桜子との親子関係も



普通じゃないと思うから



わからないかもしれないけど…



好きな人と結婚して



生涯を約束して



可愛い子供たちが生まれて…平凡でも



そんな小さな幸せを



家族の絆を大切に過ごしてる中で



男からか 女からか



何かがきっかけで


出逢って 結婚してるのに 恋


に発展って…


悲しすぎる…


パートナーの事


子供たちの事…忘れてる訳でしょ



大人なんだから



どんなに惹かれても



恋する事は…



いけない事でしょ!



母ちゃんはフリーであっても



父は家族が居たのに…」



「そうだね…優香の言ってる事は



正しいと思うよ…



生涯を誓った人と最後まで



成し遂げる事が 結婚って思うよね



でも…優香の所は



夫婦円満だから


夫婦って 色んな事があるじゃない


いつからか…歯車がくるったり


すれ違ったり…



そんな時に…



心の隙間に 安らげる人と出逢ったら


いけない事だよ…


いけない事だけど



恋に発展する時もあるんじゃないかな…」




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