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告白(1)


「桜子の話しだけじゃないんだけど…



じゃあ…桜子の事は



このままでも…大丈夫かな?



泊まりに行く事も…」



「いいんじゃない…



謝る事もないし…



今は何を言っても



恋は盲目…周りの気持ちなんて



わからないんだよ…



紗香…ちょっと桜子に対して



神経質になってるんじゃない?



母であっても、姉であっても



桜子を思う気持ちは みんな同じなんだし…



家族なんだから 喧嘩もするよ…



それより、他の話は何?



もしかして…駿と



再婚 決まった?」



「そんな…まだ、駿とは



そこまで話してないし…



実は……お父さんの事で……」



「お父さん?誰の?」




「誰の…って…私達の………」




優香は 意味が分からない様子で



ポカーンとしていた。



「そうだよね…



優香が何 言ってるか 分からないぐらい



父親の話は禁句だったもんね…」



「えっ?父親って…私達の?



えっ?何か知ってるの?」



私は先ず 以前 伯母から



母と父の過去の話を聞いた時の事から



話し出した。



すると、優香の顔色がみるみるうちに変わった。



(あっ…いきなり こんな話をしたから



優香もショックみたい…)



「優香…ゴメンネ…突然…父親の話…



私も最初 聞いた時は驚いたよ…



けど…母ちゃんの過去を知って…



もっと、何て言うか…



ちゃらんぽらんな過去と思ったら



そうじゃなく……」



と話をしている途中 恐い顔で



優香が怒鳴りだした。


「ちゃらんぽらんじゃなく?何?



真っ当な生き方とでも 言いたい訳?



ちゃらんぽらんじゃない!



最低な親の間に



私達…生まれたんだ!」



優香の突然の怒りに私は動揺していた。



「優香…えっ?何で?そんな言い方?



何で?最低な訳?」



「不倫って最低じゃない!



その不倫されて 私達は



生まれたんだよ…



そんな所からなら



生まれたくなかったよ!」








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