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(5)



結局 3冊 本を借り私は家へ戻った。



帰ると直ぐ 本を開けた。



『未来の政治』は政治に対しての



内容だったので 読んでても



難しく すぐに本を閉じた。



『ピリオド』の本の頁を捲った。



主人公の男性は



一般のサラリーマンだったが 妻子持ちで



その男性が イベントコンパニオンの



和歌と出逢い 恋に発展する内容に



私はこの本は



父と母の



ラブストーリーのような気がして



夢中で読んでいた。



桜子がバイトで 遅かったので



私は時間も忘れ 本に集中していた。



半分くらい読み



父と母の燃えるような恋に



私まで熱い思いになっていた。



父は本の中で



離婚も考えてた事が書かれていた。



(こんなに愛し合ってるのに…



何故?私たちが出来たのに…



別れたんだろう?)



先が気になってたが



桜子が帰って来る時間だったので



私は本を閉じ 桜子の帰りを待った。



夕刊を取り忘れてたので



ポストへ取りに玄関を出ると



一台の車が 停まっていた。



何気に 車に目を向けると 運転席の男性と



助手席の女性が



熱烈なキスをする姿を目の当たりした。



(さ…桜子…?)



女性の姿は桜子だった。



私は動揺して 新聞も取らず



中へ慌てて入った。



(えっ?桜子が…キス…)



私 の方がドキドキしていた。



(そーゆー年頃なのかな…自分たちも…


でも、自分たちのような間違い?


間違いではないかぁ…


恋愛って…スムーズに事が 進まないから…


私も…母も…


桜子には



辛く苦しい思いはさせたくないな………)



そんな事を考えてる間に 桜子が帰って来た。



「ただいまぁ-



あっ…新聞、取り忘れてたよ…」



「あっ!お…おかえり」


普段と変わらぬ桜子だったが



私の方が意識してドギマギしていた。



「紗姉…最近…何か?変だよね?」



「えっ???そう??かな…



いつもと同じだけど………」



「あっ、今週末



友達の家に泊まりに行くから…」



(泊まり?友達?えっ?



もしかして…さっきの…?どうしよう?)



私は さっきの光景が目に焼き付き



その男性とのお泊まりと思い込んでいた。



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