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(5)


伯母も みんなの前では 気丈な感じだったが



実際は 私たちと同じなんだと



初めて知った。



その後、優香も病院に着き


母の今後の事を話し合った。



優香も最終的に 母の気持ちを優先し



伯母が 担当医と直接話をして



1週間後



母が伯母の所へ行く事が決まった。



正直 不安もあったが



母の喜んでる姿を見て



母の選択した道を



私たちも 気持ちを



切り替えなければと思っていた。



「和さんと 一緒に生活するのって



何十年ぶりかしら…」



「本当に何十年も経ったんだね…」



母と伯母は懐かしそうに話をしてる姿に



伯母から聞いた 母の過去を思い出した。



(母ちゃん…私たちの父親…



に会いたくないのかな…


って言うか…どんな人なんだろう…



政治家って言ってたよな


父は…もう、母の事


忘れたのかな…)




ふと頭に過り 私は



色々 考えていた。




その日 それぞれ 母の病院を後にして



私も家へ戻った。



昨夜の事があったからか



桜子は今日はバイトにも



行ってない様子だった。



「バイトじゃなかったなら



病院 来たら良かったのに…



弘美伯母さんも 来てたんだよ…



あっ、来週から



母ちゃん…弘美伯母さんの所で


療養する事になったから…」



「えっ?まだ 家に帰って来れないの?



検査入院って言ってたから


もう帰って来ると思ってたのに…



母ちゃんの病気って



何?



そんなに 悪いの?」



心配そうに話す桜子に



私も どう返答すれば良いか 困惑していた。



「悪かったら…今の病院で



手術とかになるでしょ…


弘美伯母さんの所での療養だから


ちょっと母ちゃんも



無理し過ぎたから


ゆっくりする為だよ…」



「そうなんだ…良かった」



少し安心した様子の桜子だったが


そんな 適当な嘘で誤魔化して



良いのだろうかと 悩んでいた。


そんな事を考えてる時だった。


チャイムが鳴り



桜子が玄関へ向かった。





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