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(3)



「私、学校 休む…母ちゃん…心配だし…」



「大丈夫よ…学校へは行きなさい また、



夕方 病院に連れて来てあげるから…



今は紗香も側にいるし……」



優香が桜子を説得して 家へ連れて帰った。



母は薬のせいか グッスリ眠っていた。



(私のせいかな…



母ちゃんに 気苦労かけたから…



あんなに、桜子も母ちゃんを慕ってるし…



もう…真実なんて、



どうでも良いのに…)



そんな事を思いながら



少しウトウトしていた。



病室を移動し 母の検査が始まった。




(悪い病気じゃなければ良いけど…)



母の居ない病室で



母の検査が終わるのを待った。



暫くすると、



優香が母の身の回りの物を



バッグに詰め込み



持ってきた。




「あれっ?母ちゃんは?」



「今…検査」



「そっか…紗香…少し家に帰って休む?」



「あっ…いいよ



母ちゃんの検査の結果も気になるし…」




私と優香は ほとんど会話もせず



母を待っていた。



看護師が車椅子に乗せた母を連れてきた。



「御家族の方…



先生がお話したいと言われてますので…



後藤さんは 休んでて下さいね



何かあったら このボタン押して下さいね」



「母ちゃん、ちょっと行ってくるね」



私と優香は 案内された



医師の部屋へ通された。



「 どうぞ…検査の結果なんですが…



お母さん…ですよね?」



「ハイ…」



私と優香を声を揃えて返事をした。



「お母さん…癌です…肺癌…


だいぶ前から…本人


お母さん…


自覚症状あったみたいですね…」



医師の言葉に 私も優香も驚いて



言葉が出なかった。



「まだ…精密な検査をして…ですが…



ただ…見た限りでは



末期………の…癌のようですね…」



「末期………?えっ???



助からないんですか?」



「今、診た限りでは…


余命3ヶ月から半年………



お母さん、自覚症状あったら



もっと早くに受診してもらえてたら…



とにかく…精密検査をして…



抗がん剤などで


延命治療など考えていきましょう…」




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