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「そんなに 驚くような事なの?」



「あぁ、噂だけど



おやっさんの会社 全国展開して



起動にのってた様子で…



駿が取締役になったって



噂で聞いてたからな…



そっか…離婚…したのか…



それも、噂だけど



結構、良い所のお嬢さんと結婚した事も…



噂だけど…耳に入ってたよ



まぁ、駿の居場所ぐらい 周りに聞いたら



すぐ 分かると思うけど………



どうなんだろう?



もし、俺が駿の立場だったら



信じがたいよな…



ウソだろって…



それこそDNA鑑定でも



してもらわないと………



信じられないだろうな…」



「それは 実際 何もないから…



他人事だからでしょ…



駿と紗香は…



確信できる二人だけの 絆とか



思いとかあるんだから…



確かに 驚くかもしれないけど



当時を思い返したら



きっと 嘘じゃない事も分かるわよ…



とにかく、駿の居場所か 連絡先 調べて…」



「調べるのは調べるけど…



お母さんや桜子ちゃんの事は



どうするんだよ?」



「だから…



それを3人で相談しようと思ってたの…」



暫く沈黙が続いた。



「優香…本当に…



もう気持ちだけで十分だよ…



これ以上 みんなを振り回したくない…」



「ほら、また…人の事ばっかり 考えて…



振り回されてるの は


紗香だよ…


確かに、14才で 子供を産む事は



有り得ない話かもしれないけど…



でも、出来てしまった事に



嘘で周りが固めた事は どうかな



って思うの…



そこまでするなら



施設に預けるとかしたら良かったのよ…



同じ家の下で姉妹?



針の筵でしょ…



何か、思い返すだけで



私の方が 胸が痛いよ…」



優香の言葉に 裕太は首を傾げた。



「ンーっ?女の気持ちは 難しいな…



俺なら…過去は過去と割りきって



これから先の 幸せを考えるけどな…」



裕太の言葉に優香は 裕太の頭を軽く叩いた。



「男は腹を痛めて産んでないから



わからないのよ…



出産が どんなに大変か…」



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