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再会(1)



義父は後取りなどは




別に居なくても構わないと




私に言ってくれたが



その時の寂しげな表情で



やはり老舗の和菓子店を



慎太郎の代で終わらす事は



出来ないと私は思っていた。



「お義父さん、また来ます…



慎太郎さんと



もう一度 良く話し合ってみます…」



義父は頷き私の手を握った。



病室を出て



待合室を通り過ぎようとした時だった。




「北川 駿さん 北川駿さん



会計 1番へお越し下さい」




(北川…北川…駿?駿?)




私はその名前に反応し



会計窓口を目で追った。



スーツ姿の男性の後ろ姿に 私は見つめた。



男性が振り向くと



私は体 全身が電気が走るような



震えが身体中に伝わった。



(…………駿……)




中学の頃の面影が残った駿が目の前に居た。



私が駿を見ているからか



駿も不思議そうな顔で私を見た。




声を出さず 私は駿と口を動かすと



駿は私の方へ近付いて来た。



「もしかして…紗香?」



私がコクリと頷くと



駿は驚いた様子で



「えっ?マジで?



びっくりしたよ…



紗香…変わったな…



って当たり前か…



あっ! 今…大丈夫?



少し話せる?」



言葉にならない程



私は動揺し 駿の言葉に頷いた。



少し寒かったが



外のベンチに腰かけ た。




「寒いな…ちょっと待ってて…」



駿は走って自販機へ向かった。



缶コーヒーを2本



持って 1本を私に差し出した。



「ありがとう…」



隣に駿が座った。



「何年ぶりかな…?」



お互い 顔を見るのが照れくさく



正面を向きながら 話した。



「…16・17年?………かな」



「そうだよな…



えっ?病院…って…



どこか具合い悪いの?」



「あっ…そうじゃなくて…そのお見舞い…



しゅ………駿……は?」




「あっ…俺?俺は…ただの風邪…



紗香…この辺に住んでる?」



「ウン…」




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