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私の母親はスナックを経営していた。
母が一人で私達を育ててくれてたからなのか
父の話はタブーのような流れで
父の事を口にする事はなかった。
私には双子の姉
優香と もう1人…
妹…桜子がいた。
優香は22歳の時
同級生の立花裕太と できちゃった婚で
結婚していた。
私より3年早く結婚した優香は
慎太郎が老舗和菓子店の後取りという事だけで
断ったら勿体ない、こんな良縁は中々ないと
言い、自分の事のように喜んでいた。
みんなから祝福され、25歳で私は慎太郎と
結婚した。
結婚式は二人の意向で
ハワイで二人だけの結婚式を挙げた。
披露宴はやはり老舗和菓子店の息子だけあって
盛大に行われた。
結婚後は、
慎太郎の実家の近くのマンションで新婚生活
が始まった。
結婚後も私は菊松庵の店を手伝いながら
嫁姑の間も 良い関係を保ち
幸せな新婚生活を送っていた。
「また、こんな所でサボッてるの…本当…
雛祭り前でみんな
忙しくしてるのに」
「あっ…お義母さま…すいません…直ぐに…」
「ボォーっとしてる暇があるなら
どうやったら
子供が授かるか
勉強でもしたら良いのに…
本当…お得 意様から
毎日のように
お孫さんは?まだとか言われる 私の身にもな
りなさいっ!
本当…慎太郎も何で
子供の出来ない嫁なんかと結婚したのか……
ハァ…
溜め息を吐きながら私に言った。
「すいません…」
義母は ブツブツ言いながら 店の方へ向かった。
幸せな結婚生活は1年ほどで狂い始めた。
結婚して1年も経つと
子供の事を頻繁に
義母やお客さんからもよく 口に出され
始めの頃は それに対し 慎太郎も
まだ そんな慌てなくても
授かりものだからと言っては 私を庇うような言い方をしてくれていた。
だが、今年で結婚5年…
5年間 全く 妊娠の気配もなく
慎太郎自身 1年前ぐらいから
子供が出来ない事に
苛立つような雰囲気になり始めていた。




