第二話 星羅蝶
プロローグ?を直しました。投稿が不規則ですいません。
『おとなしく死ね!』
そう叫びながら襲い掛かってくる怪鳥から逃げながらフリーシアを降ろし、足でこぶし大の石を蹴り上げて掴む。そして、
「当たれ!」 『ギャア!』
思いっきり投げる。的はでかいので問題なく当たった。
『この野郎・・・!』 「ていっ」
かまわず投げ続ける。7投目ぐらいでついに落ちた。動くようすはない。
「ふう、まったくなんだったんだ?」
そう呟いて少女…フリーシアのところへ歩いていく。フリーシアは頭を下げた。
「ありがとうございます」 「いや・・」
こういう時なんて言えばいいのだろう?するとフリーシアは首を傾げながら聞いてきた。
「あの蝶と話せたのですか?」 「蝶!?」
あれが蝶なのか・・・。どう見ても鳥にしか見えなかったが・・・。まあいいや、質問も気になるし。
「やっぱ人と・・・あれは普通話せないのか?」 「はい。人と話が通じるのはエルフなどの人型の種族や一部の神獣だけです。神獣もほとんど人前に姿を見せません。」
ついでにいうとあれは星羅蝶といいます。というのを聞きながら、エルフがいるのか、やっぱ異世界・・・。しかも神獣までいるのか・・・。一瞬くらっとしたが、何とか持ち直してため息をついた。
「そういえばあなたはどこから来たのですか?」 「えーと・・・」
困った。異世界から来たなんて言って納得してもらえるかな?ごまかすか。
「えっとよく覚えてないんです」 「記憶喪失ですか?」
しまったいくらなんでもごまかし方がまずかった。まあいいやそのままいこう。
「そうかもしれない・・・」 「なら私の家に来ますか?お礼も兼ねて」 「えっ」
いきなり女子の家にいくのは・・・。そのときフリーシアが目を見開く。どっかの誰かがやっていた瞳に映っている風景を見て判断する。なんかできた・・・。
「あぶなっ」 『小僧おおおおおおおおおおがっは』 「えっ?」
蝶?のブーメランを避けて追撃に備えるといきなり光ったものが蝶に直撃して叩き落とす。
「大丈夫ですか!?」 「ああ・・」
ライトブルーの髪をした少女が駆け寄ってくる。これも日本人には似合わない髪の色のはずだが、よく似合っている。
「ありがとう、ナーシャ」 「いえお構いなく」
知り合いなのか。
感想を頂けたら幸いです。