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第十一話

また遅れた・・・。

「準備できたか?さあ行くぞ!!」


「おー」


 モチベーションがかなり違うが一応返事をする。自分の部屋で昼食をとり(メイドのカティさんが運んできてくれた)、食休みしていたところをナーシャに強襲された。




「美味いなこのスープ。昼にどうかと思ったけど食が進んだ。昼寝でもするか」


「入るぞ、シュウ!」


バンッ


「なっ?」


いきなり入ってきて、そのまま道具袋と思われるものを投げつけられる。


「痛重!?」


全く反応できずに顔面に直撃。そのままつま先に落ちた。

      痛                  重


「何しやがる!?」


「お前が食うのが遅いのがいけない」


「理不尽すぎる!?」


こいつこんなキャラだったか?それとも慣れたのか、この野郎、人の休憩時間を無くしやがって。


「で、もう出んのか?」


「ああ、今日は東の森でいいだろ?」


「東も何も全く知らないんだが・・・。今日も?」


「ああ、もちろん。明日も行くぞ、別の森にだが」


「・・・・・・」


そんな馬鹿な。何があんのかわからないっていうのに、


「じゃあ行くぞ。勿論歩きだ」


「・・・・・・」


なんも言えねー。






城を出て歩くこと一時間、やっとのことで森についた。


「どんだけ遠いんだよ・・・」


ほとんど下り坂だったが帰りがめんどくさそうだ。


「これからなのに何で疲れているんだ?ほら、さっさと行くぞ。日帰りなんだからな」


・・・・・・。天を仰ぐが残念ながら曇り。というか雨が降りそうだ。くそ俺の目からも涙が出てきそうだ。




「暗いな」


森の中はかなり暗く、普通なら全く見えないだろうが異世界に来た時に暗視も出来るようになったらしくほとんど見える。


「ああ、この森は木が高いからな、ほとんど光が入ってこない。まあそのためにモンスターが出てくるんだけどな。っと、来たぞ」


「ん?ああゴブリンだっけか?」


「ああ、武器には警戒しとくんだぞ。あったたら割と痛い」


「痛いですむのか・・・?」


そんな話をしているうちにゴブリンが飛び出してくる。緑色だしゴブリンだろう。数は五体。真ん中のゴブリンだけやけにデカい。二メートル半はあるな。


「はっ!」


そんなの関係なしに突っ込んでゴブリンの巨体に剣を突き刺す。


「ギャァァアア‼」


貫かれた巨体のゴブリンは抵抗すら出来ずもう一方の剣に首を刈られて落命した。


「早いな・・・」


だがまあこちとら男なのだ。黙ってみているだけではいけない。


「あらよっと!」


左端のゴブリン二体に同時に剣を突き刺す。剣が良いのか腕力が強いのか分からないが簡単にゴブリンの頭を貫いた。


「ギャ・・!」


断末魔を上げて剣を抜いた瞬間に崩れ落ちる。思っていたよりも気持ち悪さは感じないな。


「ふう・・・」


残りの二体はナ~シャが殺したので戦闘は終わった。





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