表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/38

属性

「さて、まずは目次から」


 ページをめくって目次を開く。そこには魔法の属性ごとの章や、魔法の加工方法などの章が書かれていた。属性があるんだ。どれから読めばいいのか分からないので、最初の章から読んでいく。


『魔法の属性は、火、水、土、風の四種類があり、人類のほぼ全員がどれかの属性を持っている。稀に複数の属性持ちの人間もおり、彼らは通常より強い魔力を所持している』


「ふむふむ!」


 属性、なんとなく分かる。そして、ほぼ全員が何かしらの魔力を持っていると。つまり、私も何かしら持っている可能性大ということ……!


 おおお、余計に魔法欲が湧いてきちゃった。どうやって属性調べるんだろう?


『六歳になると属性調査を申請することが出来る。調査後、属性ごとに認定証を与えられる』


「なるほどぉ!」


 ということは、私も属性持ちであればその認定証を持っていると。鞄の中にあるかな。ほとんどメイドさんが用意してくれたから、入っているのか分からないや。探してみよ。


 私が持参した鞄は二つ。着替えのドレスは送ってきてくれることになっている。さっそく一つ目の鞄を開けて認定証を探した。


「──あった!」


 二つ目の鞄の内ポケットに入っていた。本の絵と見比べてみる。これだ。さてさて、私の属性は……。


「火だ」


 やった、属性持ち。しかも火。なんか格好良い!


「火属性ってどういう魔法が使えるんだろう」


 認定証を机にそっと置いて、本を改めて開く。


『属性ごとの特殊魔法は、訓練を受けた後、攻撃魔法や防御魔法が使えるようになる。通常は、属性に限らず自身が持っている魔力を使って生活魔法に使用する。また、加工魔法は──』


 なるほど、専門的になってごちゃごちゃしてきたけど、生活魔法以外は学校などに通って訓練しないと使えないのね。まあ、一般人が攻撃魔法とか使う必要無いし。騎士や警察に所属する人は特殊魔法の訓練を、魔力を使用して物を作り出す職業に就く人は加工魔法を覚えるみたい。


 うん、私には関係無さそうだから、生活魔法を覚えよう。


 生活魔法は、物を軽くさせたり、火をおこしたり……あ、火をおこすのは火属性得意そう。今度外にいる時に試してみよう。魔法を使えるようになって、ライン様の手助けが出来たらいいな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ