表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/38

美少女万歳

「問題はロウ様たちやんな」


 夕食を終え、本を読みながら考える。


 ロウ様とは食事以外で会話したことがないから、初対面のあれは気のせいだったかもしれないと思いたかったけど、こうして数回食事をして理解した。


 あれ、全然気のせいじゃなかった。


 あからさまな暴言は吐かないけど、言葉の端々にほんの少し毒を感じる。ライン様が何も言い返さないからだろうなぁ。優しいから。でも、優しさを勘違いしてつけ上がる人っている。きっと、自分が上の方がふさわしいと思っている。


 ライン様が第一皇子ってところが一番気に入らないんだろう。もしかして、次期王の座を狙っている?


「弟なんやし、ライン様も言い返せられればええけど」


 と言えるのは外野だからか。あの自分を卑下する感じ、根っこが相当深いんだと思う。子どもの頃に何かあったのかな。会ったばかりの私には知る由もないけど、知らないからこそ気軽にいられる関係になれるかもしれない。


 そういえば、ロウ様には他に婚約者っているのかな。ライン様は私だけだった。他の人が良い人だといいけど、会える機会はなかなか無さそう。


 ぐるぐる考え始めると落ち着かなくて寝られなさそうなので、ストレッチをすることにした。


 腰に手を当てて足を左右に動かす。これは足を細くするストレッチ。


 次に、ベッドにあおむけで寝転がり、足を少し開いた状態で腰を上げる。これはお腹ぽっこりを解消する。


 前世でこんなのこれでもかというくらいやってきたからね。顔が地味だから、せめて少しでもスタイル良くしたくて。


 今は生まれつき美少女だけど、それに見合うスタイルを維持していきたい。いちおうサーナイト国の妃になったんだから、ライン様が満足する見た目でいたい。


 そういえば、ライン様って私のことどう想っているんだろう。この見た目を気に入ってくれているのか、聞いたことないからな。あれだけ優しくしてくれるから多分好かれているとは思うけど。


 でも、さすがに「私の見た目好きですか」なんて聞けるわけないや。まあ、私は私の見た目好きだけど。美少女だから鏡見るの楽しい。美少女だから髪の毛いじるのも楽しい。どんな髪型も似合うとか最強過ぎる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ