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頑張ります

「失礼します……」


 図書館は相変わらず静かで人の気配が無い。もしかして、図書館に通う習慣とかない世界だったりして。


 いやいや、それはないか。多分、単純に従者の人は使いづらい雰囲気なんだろうな。私もメイドだったら気が引けて通えなさそう。


「さて、ちゃっちゃと選んじゃおう」


 残り時間も短いので、昨日手に取った本棚の続きを見て回る。生活魔法、生活魔法……。


「あった」


 シュリオ先生を参考に絵本に近いものを選んでみた。これなら楽しく学べそう。


「あとは──」


 時間が無かったので、入口近くにあった料理本を手にして図書館を出る。


 これって貸出カードとか無いけど、管理出来てるのかな。


 走らないよう、でも遅れないよう部屋に戻ると、ドアの前でセリさんが立っていた。


「おかえりなさいませ」

「ただいま戻りました」


 中に入ると、テーブルに紅茶を置いてくれる。そして、またセリさんは廊下に出ていった。


「美味しい~」


 ほっと一息した後、さっそく私は生活魔法取得のため本を開いた。


 まずは重力操作。これが一番使えそう。ただ、魔法を使うには魔力が必要で、人それぞれその量は違う。使い切ってしまえば、回復するまで魔法は使えない。


 なので、生活魔法と言っても、実際日常的に使う人はあまりいないらしい。


「重力操作は絶対マスターしたいんだよね。重い物を軽くするのもいいけど、やっぱり自分に使って空を飛んでみたい」


 ライン様は魔法使えるのかな。もし使えたら二人で空の散歩出来たりして。楽しそう!


「ええと、魔力の使い方は」


 本をテーブルに置いて両手をお腹に当てる。


 魔力は体中を巡っているが、お腹に一番溜まっているらしい。そこから手のひらに移動させ、魔力を放出させる。うん、難しすぎる。


 だって、今まで魔法は二次元の中の出来事という世界で生きてきたんだもん。いきなり自分にもありますよ使えますよって言われても、上手く使えるわけがない。


 でも、諦めない。というか、使えたら絶対楽しいから何日かかっても使えるようになる。

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