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ダイエットメニュー

「では、作成が終わり次第、改めて伺わせていただきます。それでは」

「ちょっ」


 行きとは打って変わって上機嫌で部屋を後にする。このお城でやるべきことが決まってよかった。私にも出来ることがあるって嬉しい。


 セリさんと自室で別れ、私はさっそく紙に練習メニューを書き始めた。


 これに加えて魔法の訓練もあるから、意外と毎日充実して過ごせそう。


「まずは、部屋で出来ることが前提かな。外で目立つの嫌いそうやし」


 その分地味なメニューになっちゃうけど、やる気はありそうだから大丈夫そう。せっかくだから、私もその横で筋トレメニューするか魔法の訓練させてもらおうかな。


「出来た」


 決めたばかりの今日の今日でいきなり始めるのは心の準備が出来ていないだろうから、明日から開始にしよう。


 時間が余ったので魔法書の続きを読んでいたら、いつの間にか夕食の時間になっていた。時が経つのが早い。よかった、夢中になれるものがあって。


 どうせならお掃除とか何か出来たらいいけど、そんなこと妃がしたら怒られるよね。


 前世は一人暮らしだったから、全部自分でやらないといけなかった。褒められる程の出来ではなかっただろうけど、なんだかんだ頑張ってたなぁ。


 またしても、夕食の席にはロウ様がいらっしゃった。そうだよね、外出しない限りは王宮内で食べるものね。昼食のことがあるので、勘違いだとは思いつつもなんとなく緊張しちゃう。


 それにしても、二人ともさすがテーブルマナーが上品。ライン様も部屋での言動はああでも、マナーはしっかりしている。目は死んでいるけど。


 ぽっちゃりでも、目が生き生きして明るければ従者の人たちに好かれると思うんだけどな。皆にはどういう態度なんだろう。


 あっライン様と目が合っちゃった。すっごい目を見開かれた後、勢いよく逸らされた。そこまで露骨に避けなくても。


「アリア様、王宮に来てお困りなことがありましたら、いつでもおっしゃってください。義弟として出来る限りのことを致します」

「有難う御座います。その際はお世話になります」


 わぁ、寡黙な旦那様の横でフォローを入れる弟君。常にいろいろなアンテナ張って生活していそう。

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