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昨日の僕は君がスキ! 今日の僕は君は誰? 明日の僕は何処に僕の好きな人が居る?

作者: 七瀬








僕は記憶を維持できない脳の病気になった!

昨日まで大好きだった彼女は、今日にはもう誰だか分からない!

明日の僕は何処に心から僕が好きな人が居るのかと考えるのだろう。




『昨日さ、行ったカフェまた一緒に行こうね!』

『“えぇ!? 昨日? 僕は昨日はずっと家に居たよ。”』

『・・・えぇ!? 何言ってるのよ、昨日の事? 憶えてないの、』

『憶えてるよ、でもさ、君は、誰なの?』

『私は亜簾希の彼女だよ。』

『“嘘だ! 僕に彼女なんかいないよ!”』

『落ち着いて! 私は本当に亜簾希の彼女なんだよ、ちゃんと証拠も

あるから見てみて!』

『ほ、本当だー!』

『ふたり共、いい笑顔でしょ!』

『・・・う、うん、』





僕は彼女との最初の会話はいつもこんな感じだ!

彼女を最初っから疑い、僕は彼女を傷つけるところかはじまる。

彼女も毎日、懲りづに僕とのこの会話に耐えてくれている。

昨日までは、“お互いラブラブでも次の日は、通りすがりのひと。”

僕は何一つ! 彼女の事を憶えていない!

彼女は昨日の僕との写真を一緒に撮って、明日の僕に見せてくれる。

そうする事で、僕は間違いなく信じるからだ!




『“いつもごめんな。”』

『“その言葉も毎日、亜簾希から聞いてる。”』

『そっか、僕は君に毎日、謝ってんだな!』

『亜簾希と帰り際、“私を心から好きだよ”って言って笑顔で

分かれるんだけど? もうそれが辛いんだ、』

『次の日の僕は、何も憶えてないからだよね?』

『・・・ううん、』

『“じゃあ、今僕と別れるか?”』

『えぇ!?』

『“今の僕なら、ちゃんと憶えてる! 別れてもいいんだよ。”』

『明日の亜簾希は何も憶えてない! こんな会話、無駄な事だよ!』

『大丈夫! “本能で僕は憶えてるから!”』

『・・・亜簾希、』

『もう、君を傷つけたくないんだ!』

『大丈夫! 私は亜簾希と何があっても別れないから!』

『・・・ほ、本当にそれでいいのか?』

『うん! “私だけは亜簾希の味方でずっと居るよ。”』

『・・・あ、ありがとう、』

『うん。』






・・・彼女は半分! 僕の事を諦めてるんだと思う。

昨日の僕は彼女を心から愛していると伝えていても、今日の僕は彼女を

拒否し続ける。

明日の僕は、何も信じられないで居ると思うんだ。

彼女がどんなに僕に“愛の言葉を片っ端から並べても”

今日の僕は彼女を見ても何も憶えていない!

まさか? 彼女の事を昨日の僕がどれだけ好きであっても今日の僕は、

彼女を僕は心底! 苦しめていると分かっていても彼女は僕と別れない

と何度も答える!

僕には理解できないよ。

“記憶を維持できない僕の事なんて! いつ別れてもいいんだよ。”

それなのに、彼女は僕を見捨てない!


僕の立場からすれば、彼女の存在は素直に有難い!

でも? 彼女の立場からしたら、、、?

何故、僕にそんなに拘るんだとね。

“彼女は、幸せになりたくないのか?”

僕じゃなければ、絶対に幸せになれると僕は思っているのに、、、。

彼女はそうしない!

【何故なんだ?】



僕の脳はもう治らない!

君の記憶もずっとは憶えてられない!

昨日の僕は君がスキだと言う!

今日の僕は君を誰だと言った!

明日の僕は何処に僕の好きな人が居るんだと答えるだろう。



・・・それでも君は僕を愛してくれるのかな?



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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