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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと彼女のお悩み
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27 静香の身の上話

 「前にも言いましたが、私は幼いころに母を亡くしているんです。

それ以来父と三人の兄と、男ばかりの環境の中で育てられました。

そのうち上二人の兄は私と歳が離れていて、

長男は大学を出て就職し、次男は大学に通っています。

そして高校生の私と、乙子さん達も昨日見た、双子の兄が居ます。

上の兄二人とは歳が離れていたので、

私は何をするにも双子の兄とばかり一緒に行動していました」

 「昔から仲が良かったんですね」

 「まあ、そうですね。

でもそれが原因であんな事になるなんて、その当時は思いもしませんでした」

 「え?一体何があったんですか?」

 「私の双子の兄の色雄は、昔から何故か女子にとても人気がありました。

私にはその理由がよく分からなかったんですが、

色雄を好きになった女子達が言うには、

『カッコよくて男らしい』という事でした。

常日頃から一緒に居た私は、その感覚が全く分かりませんでした。

するとその女子達は、やがて私と友達になろうとするようになりました。

双子の私と仲良しになれば、色雄との距離も縮まると思ったんでしょう。

その頃の私はまだ女性恐怖症ではなかったので、理由はどうあれ、

周りの女子達が友達になってくれるのはとても嬉しかった。

ところが兄の色雄には、ある問題があったんです」

 「ある問題?」



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