表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと彼女のお悩み
93/124

25 ここからは紳士クンのターン

 コンコン。

 しかし部屋の中から返事はない。

なので紳士クンはドア越しに、この中に居るであろう静香に声をかけた。

 「あの、静香さん?ボク、乙子です。

えと、勝手に家に上がったりして本当にごめんなさい。

でも、あの、ボク達本当に静香さんの事が心配で、

どうしてもキチンとお話がしたくて、ここまで来ちゃいました。

だから、あの、お姉ちゃんは部屋の外で待ってますので、

ボクだけでも、部屋の中に入れてもらえませんか?

も、もちろん、静香さんに変な事はしません!

神様に誓います!だからどうか・・・・・・」

 紳士クンがそこまで言うと、少し間を置いて、部屋の中から声が返って来た。

 「乙子さん、だけなら・・・・・・」

 それを聞いた紳士クンは、

 「じゃ、じゃあ、失礼します」

 と神妙な口調で言い、ゆっくりと部屋のドアを開けた。

そして部屋の中に足を踏み入れると、窓際に置かれたベッドに、

パジャマ姿の静香がちょこんと座っていた。

今日はいつものお団子ヘアーではなく、髪を自然に下ろしている。

そんなプライベートな静香の姿に紳士クンはドキッとし、頬を赤らめながら言った。

 「あの、本当にスミマセン。いきなり、勝手に押しかけちゃったりして・・・・・・」

 すると静香は首を横に振り、呟くように言った。

 「いえ、構いません。それより、どうぞ座ってください」

 「あ、はい。失礼します」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ