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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと彼女のお悩み
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18 静香は来ていない

 「それはもちろん静香さんの事だよ。静香さんから過去に何があったのか聞けたの?」

 「いいえ、まだよ」

 頭をかきながら答えた撫子の言葉に、紳士クンはホッと胸を撫で下ろした。

人が知られたくないような過去を無理やり聞き出そうとするのは、

紳士クンの望むところではない。

なので紳士クンは撫子をなだめるように言った。

 「ねぇお姉ちゃん、やっぱり静香さんから無理やり話を聞き出そうとするのはよくないよ。

あまり無理に聞き出そうとしたら、しまいに学園に来なくなっちゃうよ?」

 すると撫子はひとつため息をついてこう返す。

 「っていうか、今日は朝からここには来てないのよ」

 「え?そうなの?風邪でもひいたのかな?」

 「表向きはそうみたいだけどね。

どうせ私に問い詰められるのが嫌で休んだんじゃないの?」

 「そ、そうなのかなぁ?」

 「きっとそうよ。こうなったら直接彼女の家に乗り込むしかなさそうね」

 「ええ?それはやめた方がいいよ」

 等と言い合っていると、

 「失礼します」

 という声とともに、紳士クンの背後に一人の女子生徒が現れた。



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