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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと彼女のお悩み
81/124

13 今の撫子は誰が見ても怖い説

 すると、最大級の笑みを浮かべていた撫子の顔が最大級の鬼の形相に変わり、

ブチ切れた口調で声を荒げた。

 「何ですってぇッ⁉人がせっかく協力してあげてるのに何よその言いぐさ!

あんた私を馬鹿にしてんの⁉」

 「お、お姉ちゃん落ち着いて!

静香さんが怖いって言ったのはお姉ちゃんの笑顔じゃなくて、

女の人そのものが怖いって事だよ!」

 慌てて撫子をなだめる紳士クン。

しかし撫子は怒りがおさまらない様子でこう続けた。

 「そんな事知らないわよ!

大体謝りたい人が居るならつべこべ言わずに謝ればいいでしょうがぁっ!」

 そう叫んで静香の腕をガシッと掴む撫子。

すると静香は「ひいぃっ!」と更に怯えた声を上げた。

 「だ、駄目だよお姉ちゃん!

そんな事したら静香さんの女性恐怖症が益々ひどくなっちゃうよ!」

 「何が女性恐怖症よ!そもそも一体私の何処が怖いってのよ⁉」

 「今のお姉ちゃんは誰が見ても怖いよ!」

 「何ですってぇっ⁉あんたまでそんな事言うの⁉」

 撫子はそう言うと、今度は紳士クンのホッペを左右にグニーンと引っ張った。

 「いひゃいいひゃい!お姉ちゃんやめへえっ!」

 怒り狂う撫子にホッペを引っ張られて痛がる紳士クンと、

その光景を見て恐怖におののく静香。

この場はちょっとした修羅場と化していた。

すると、その時だった。

 「おい!そこで何やってんだ!」


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