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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと彼女のお悩み
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9 力では勝てない

すると静香も紳士クンの両肩をガシッと掴み、

鎖骨のくぼみに親指をめりこませながら言った。

 「それは分かってるんです!

でも私、本当に女の人と接するのが苦手なんですっ!」

 「あだだだだっ!静香さん!指っ!めりこんでる!」

 紳士クンはそう叫んだが、静香はより一層親指をめりこませた。

 「あだだだだっ!わ、分かりましたから!

静香さんは女性と接するのが苦手だって事はよーく分かりましたから!

だからその指を離してください!」

 すると静香は紳士クンの肩から手を離し、ホッした表情で言った。

 「ようやく私の想いが通じたんですね」

 「というか、ほとんど脅迫みたいなもんでしたけどね・・・・・・」

 紳士クンは肩をさすりながらそう言い、気を取り直してこう続けた。

 「じゃあとりあえず、静香さんのその女性恐怖症を何とかしましょう。

そうしないと針須さんに謝るどころじゃないですもんね」

 「そ、そうですね。でも、そんな事が可能なんでしょうか・・・・・・」

 「頭で考えても仕方ありませんよ。とにかく実践あるのみです!」

 「何か良い方法があるんですか?」

 「はい、ボクに任せてください!」

 不安げな表情で尋ねる静香に、紳士クンはニコッと笑って答えた。



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