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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと彼女のお悩み
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3 お悩み相談は旧校舎の前で

 という訳で紳士クンは、静香を引きつれて旧校舎の前へやって来た。

ここなら他の人間が来る事もほとんどないので、

静香も話がしやすいだろうと思ったのだ。

 紳士クンは立ち止まり、静香の方に振り向いて言った。

 「静香さん、一体何があったんですか?ボクでよければ相談に乗りますけど」

 すると静香は消え入るような声で言った。

 「私は、ひどい人間なんです・・・・・・」

 「ええ?そんな事ないと思いますけど?」

 「・・・・・・」

 「一体、何があったんです?」

 紳士クンが改めてそう問いかけると、静香は暫く黙りこんだ後、

しぼり出すように口を開いた。

 「この前、学園の中で特別授業があったじゃないですか」

 「ああ、ありましたね。

ボクもメイドになって、上級生のお姉様のお世話をしました」

 「私も、乙子さんがメイドさんだったらよかった・・・・・・」

 「え?もしかしてそれで、そんなに落ち込んでいるんですか?」

 「あ、いえ、今のはただ、そうだったらよかったのになぁって単純に思っただけで、

落ち込んでいる理由とは違います」

 「じゃあ、落ち込んでいる理由っていうのは何なんです?」

 「実はその特別授業の時、私にもメイドの下級生の子がお仕えしてくれたんです」

 「ああ」

 その話を聞いて、紳士クンはピーンときた。



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