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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅱ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンとショッピング
60/124

13 カーテンの向こうには・・・・・・

 完全にパニックになった紳士クン。

それでも何とか足を前に進め、笑美が入っている試着室の前にたどり着いた。

 (こ、このカーテンの向こうに、笑美さんが、居る・・・・・・)

 しかも今の笑美は下着だけの状態である。

さっきは紳士クンの想像の中だけの話だったが、

今度は現実で笑美が下着姿になっているのだ。

しかも今から紳士クンはその姿を確認し、意見を言わなければならない。

 (ホ、ホ、ホントにいいの?)

 意識ももうろうとする中、紳士クンは何度も自分と葛藤した。

 (やっぱりこんなの駄目だ!

笑美さんはボクが女だと思い込んでいるからこんな事を言うんだ!

それを利用して笑美さんの下着姿を見るだなんて、絶対やっちゃいけない!

で、でも、ここで変に断ったりしたら、ボクが男だって疑われるかもしれないし、

却って笑美さんに失礼なような・・・・・・

あああっ!どうすればいいの⁉)

 もはやオーバーヒート寸前の紳士クン。

例えて言うなら、夏の暑い日に冷房のない部屋で、

長時間稼働させ続けたパソコンのようになっていた。

そして、熱を持ちすぎたあまりに強制的にシャットダウンするパソコンのごとく、

紳士クンも気を失い、その場にドサッと倒れ込んだ。

 「お、お客様⁉大丈夫ですか⁉」

 「え?あ、乙子ちゃん!大丈夫⁉しっかりして!」



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